月刊新松戸2019年4月号 第237回 大事なデータのバックアップ方法について

今回で連載20年となりました。そして、ほとんど毎号のように、データのバックアップの必要性について触れているかと思いますが、今回は少し具体的な方法についてです。

パソコンで仕事をする人は特にですが、パソコンはいつ壊れてもいいように、大事なデータの保全を考えておく必要があります。病状で例えると、少しずつ動きがおかしくなる場合(発病)の他に、突然動かなくなる場合(即死)も実際にあるのです。実際、当店に来院する時点ですでに仮死状態で、すぐにデータの回収作業(蘇生)に入ることもあります。

データファイルは、通常ハードディスクの中にあるドキュメントやピクチャーという名前のフォルダに保存されますが、それらを別のメディアに(わかりやすい言葉で)コピーすることがデータのバックアップです。それには、次の3つのレベルがあると思います。

ひとつは、ハードディスクをそっくり別のハードディスクに複製を作ることです。これをクローン作成とも言いますが、壊れたハードディスクと交換すれば、またすぐに同じように使用できるという利点があります。ただ、専用の装置が必要ですし、特殊な用途です。

つぎに、バックアップソフトを使ってハードディスク全体を別のメディア(ハードディスクなど)に丸ごとバックアップすることです。イメージバックアップとも言いますが、壊れた時には、復元ツールで戻すことができます。WindowsやMacに標準装備のバックアップ機能も使えます。

最後に、これはいわゆる日々のバックアップです。Word/Excelなどで作成した大切なファイルや貴重な写真などの特定のファイルを他のメディア(CD、DVD、SD、USBメモリー、外付けHDDなど)にコピーすることです。多量の場合には、バックアップユーティリティソフトを利用するのもよいですが、特に大事なものは作成中の数個のファイルでしょう。作成済みのものは他人に送ったり広く配布したりして、どこかで誰かが保存してくれている可能性がありますが、仕掛かり中のファイルだと自分の手元にしかないわけです。そういう最重要ファイルは、私は退社時に、他のハードディスクに転送したりUSBメモリーに保存したり、自分宛てのメールに貼付したりと二重三重でファイル消失を防ぎます。

余談ですが、逆に残したくない個人的なファイルはどうしましょうか。もしも自分に何かがあった時には消したいものです。しかし、その絶妙なタイミングで対処するというのはなかなかの難題です。また、ファイルをゴミ箱に捨てて空にしただけでは復元可能なので、物理的に破壊するのが一番よさそうですが。

月刊新松戸2019年3月号 第236回 今まで何回くらい引越しされましたか? とても面倒ですね。

今月後半から来月にかけては引越しのピークのようですが、皆さんは引越しを何回されましたか? 私は数えると丁度20回でした。ほぼ3、4年おきに引越ししていることになります。これはもちろん家の引越しのことですが、パソコンの引越しも大変なものです。確かに体力は必要としませんが、その代わりに根気が必要かもです。私の場合は10数回でしょうが、やはり3、4年おきに、つまり新しいWindowsが出る毎にパソコンの引越しをしているのではないかと思います。

パソコンの引越しは、乗り換えでもあります。今までの長年蓄積した写真や文書データを移すことだけではなく、ソフトをインストールし直したり、メール設定をしたり、ネット接続、プリンター接続など今まで使っていた周辺機器を繋いだりと、前の状態も移行する必要があります。ドキュメントフォルダなどに保存してあるファイルの移行はいわゆるコピーですので、時間はかかりますが簡単な作業です。しかし、メールの送受信データや音楽データなどは知識がないと難しいかもしれません。なお、ソフトは単純なコピーでは移行できないので再インストールが必要です。

引越しは面倒で大変ですが、新しい住まいは新鮮に感じるものです。パソコンの場合、たいていは新しいWindowsだと思いますが、やはり新鮮だと思います。人によっては、また新しいことを覚えなくてはならないと億劫に思うのですが、使い始めると意外とすぐに新しい画面や操作方法に慣れるものです。

以下は、引越し時の注意点です。
・新しいパソコンでは、元のソフトがそのまま動くとは限らないのでメーカに確認すべきかもしれません。無料のアップデートかバージョンアップが必要となるか、または場合によっては買い直しとなるかもしれません。

・古いパソコンを処分する時には、個人情報満載のハードディスクを破壊する必要があります。(当店では無料で行っています。)ファイルをゴミ箱に移動し消去しても、またハードディスクを初期化したとしても、データは比較的簡単に復活できてしまうからです。

・多量のゴミまで一緒に引越しするのは賢くないでしょう。ディスクは大容量になってきたとはいえ、日々のファイル整理や断捨離は大事なことですね。私も含めモノを捨てられない世代にはかなり難しいことですが・・・。

さて、私事ですが先月引越しをし、2年ぶりに新松戸に戻って参りました。パソコンPハウスの方は、この16年間ずっと現在地で営業しておりますので、引き続きよろしくお願いします。パソコン購入時の初期設定やデータの移行など(引越し)もお任せください。

月刊新松戸2019年2月号 第235回 パソコンの基本で意外と知られていないこと

日々の修理や相談でのお客様との会話の中で、時折、それは誤解かな、と思うことがありますので、少し紹介しておきます。

1:ノートPCのバッテリは外してもいい
意外と知らない人が多いのですが、持ち運ぶ必要のない人、ずっと据え置きで使っている人はバッテリを外しておいても問題ないのです。それはバッテリの寿命にとってはよくないのですが、一切使わない人にとっては、重たくて不要なものです。唯一のデメリットは使用中の停電です。メリットは、何かとニュースになるバッテリ発火の危険から解放されることです。スマホ用などのモバイルバッテリなども発火の危険があるので心配ですね。

2:ディスプレーは、単に映しているだけ
昔はよく誤解されていたのですが、デスクトップPCのディスプレー(モニター)を“パソコン”だと思っている方がいました。ただ、今でもパソコンを使用中は、モニターの電源も必ず入れておく必要があると誤解されがちです。モニターは通常パソコンの表示だけを行うものですので、長時間離席するときには、昔のブラウン管モニターほどではありませんが、電源を切っておくと省電力となります。

3:マウスやタッチパッドは、必ずしも操作に必要なものではない
市販されている多くのソフトは完成度が高く、Windowsのすべての操作はもちろん、Word/Excelなどでもマウスなしで問題なく操作可能なのです。つまりキーでの操作方法を習得すると、いちいちキーボードから手を放してマウスに持ち替えることがなくなり、特に繰り返しの多い操作には非常に便利です。

さて、これらの例でも分かるかもしれませんが、パソコンには入力されるものと出力するものがあり、その入出力装置の区別を意識し整理しておくことが、パソコンの理解を深めることになるでしょう。装置のことはデバイスとも言いますが、入力デバイスには、マウス、キーボード、カメラ、スキャナなどがあります。出力デバイスには、モニター、スピーカー、プリンターなどがあります。ただし、タッチパネル付きモニターは入力でもあるし、プリンターは印字出力だけでなくインク残量などの情報が入力もされます。他に、USBメモリ、外付けハードディスクなどのストレージデバイスやネットワークは、双方向にデータ通信するデバイスです。

これら入出力デバイスの間で、様々な複雑な処理をしているのがパソコン本体です。入力デバイスから入った情報が、パソコン本体で処理をされ、その結果の指示が出力デバイスに働きかけ、表示する、鳴らす、印字するなどの動作を行うのです。

月刊新松戸2018年1月号 第234回 英語、音楽、そしてパソコン

明けましておめでとうございます

「パソコンの駆け込み寺」として、皆様と皆様のパソコンのよき相談相手となりますので、本年もよろしくお願いいたします。

さて、タイトルにある3つに共通するものは何でしょう。答えはいくつもあると思いますが、何れも“楽しむ”と同時に“習う”、“学ぶ”という面がありますね。学習するという点では、インターネット以前では、目の前にいる先生から直に習うことでしたが、今ではホームページで好きな時間に寝っ転がってでも学習することもできます。実際の教室やカルチャースクールなどでは、それなりに費用も掛かりますし、先生との相性や先生の指導技術に依存するところがあるわけですから縁かもしれません。よい先生に直に教えてもらえることは英語でも音楽でも、パソコンでも(笑)、とても幸せなことだと思います。

ところで、料理、書道、生け花、ゴルフ、社交ダンス、ヨガなどスクールや通信教育で数あるジャンルの中で、私が英語・音楽・パソコンの3つをあげた理由は、これらが私自身をうまく表わしていると思うからです。私が大学生の頃、将来やりたいことのキーワードでもあったのです。ただし、学生の頃にはまだパソコンが出たか出てなかったかという時だったので、正確に言うと、英会話、音楽演奏、電気工学でした。電気の先にパソコンがあったのは、電気で動くパソコンということでごく自然な流れでした。半導体をたくさん使った電子機器がパソコンでしたから。

ということで、私の大好きなことは、今でもずっとこの3つです。英語と音楽は趣味の領域で終わってしまいそうですが、幸いにもパソコンについては、人に教えたり、パソコンを直したりして人のお役に立てることができるようになりました。このことは非常にラッキーだったかもしれません。

実は、ごく最近のことですけど、英会話も音楽(ピアノ)もマンツーマンの指導で習っていました。一方、パソコンは、ずっと何十年も毎日平均しても10時間以上パソコンに触れているはずなので自然に身に付いたといことですので、特に習ったことはありません。英語や音楽で逆に教わる立場になると、いろいろと気づきがあります。これは常々思うことなのですが、“教えることと教わることは紙一重”だと。昨日まで教わる立場だった者が、今日から人に教える立場になれるというのが面白いことだと思ったりもしています。

知識と経験は、パソコン修理・指導においても不可欠です。これからも微力ながら貢献させていただきたいと考えておりますので、どうぞお気軽に当店をご利用ください。

月刊新松戸2017年12月号 第233回 老いと苦手意識とパソコン人生

私事で恐縮ですが、先月私は節目の歳を迎えました。パソコンの世界ではお馴染みの2の階乗の歳です。つまり、2,4,8,16,32の次の数字ということです。私は、街に出て看板の数字や車のナンバーで256や1024や4096などを目にすると“なんて切りのいい数字なのだろう”と感心したりするのはある種の職業病かもしれませんね。

さて、当店のお客様からは、よくこんな相談をされます。「パソコンは難しくて私はとてもついていけない。パソコンが出来ないと困ることもあるのだが、どうにかならないか。これからどうすればよいのだろう。」

悩みの程度の差はあるにしろ、多くの方が、特にご高齢の方々がお悩みのことだと思います。このことはデジタル・デバイド(情報格差)とも言われるようですが、パソコンについての習熟度や活用度の違いによって得られる情報の量や質に差が生じるということを意味しています。若い世代では当たり前に使いこなしている求人情報、行政サービスなどは、それらをうまく使いこなせない人にとっては不利益を被るかもしれません。かなり大きな社会問題でもあります。テレビはなくても生活できますが、パソコンやスマホがないと情報社会から取り残され、本当に困ることにもなりかねない時代です。こういう格差をなくすためにはどうすればよいのでしょうか。

ハードやソフトの進歩がそれを改善、解決をしてくれるかもしれませんが、やはりある程度は個人の努力は必要でしょう。大きなテーマですが、私が身近でアドバイスできるとしたら、とにかく恥ずかしがらずに人に聞きましょう、ということしかないです。私はよく、「あなたは、パソコンができていいですね。使いこなせて羨ましいです。」と言われます。確かに、日々パソコンに囲まれた世界にいるので割と詳しい方ですが、それでも知らないこと、わからないことは山のようにある訳ですから、日々勉強ですね。それとネットで調べることは非常に多いです。同じことでわからなくて悩んでいる人は意外と大勢います。ネット上にはQ&Aを扱ったサイトはたくさんありますので、だいたいは解決します。

私がパソコンを辞める日が来ることは、たぶんないと思いますが、それでも目が不自由になると困るでしょうね。様々な老化は避けられないですが、目と手が使える限り、もちろん頭もすっきりしていないといけませんが、ずっとパソコンを使い続けたいです。さすがに車の運転は、視力低下になったり、反射神経が鈍くなったりしたら免許を返納しましょう。ということで、パソコンも車も、目はとても大事ですからね、というお話でした。

月刊新松戸2017年11月号 第232回 ところで、よく見聞きする“セキュリティ”って何?

このセキュリティ(security)という言葉は、よくある難しいパソコン用語の一つと思われがちですが、もともとは専門用語ではなくて幅広く使われている英語です。セキュリティの意味は、安心, 安全, 安全保障, 安全確保, 防護, 防衛, 保全, 保安, 無事などです。しかし、なぜかコンピュータ関連ではカタカナが使われました。“安全対策”と言うよりも、“セキュリティ対策”の方が、ネットやソフトの関連用語としてより相応しいからでしょう。意味するところも広そうですし。

ところで、洋楽カラオケの定番ですが、ビリージョエルのHonestyという名曲のサビにも出てきます。I can have security until the bitter end♪ (ほろ苦い幕切れまでは安心していられる)また、調べたら山崎まさよしの曲のタイトルに Security というのがありました。安心感ということでしょう。その他にもこのセキュリティやその形容詞であるセキュア(secure)は意外にラブソングにも多く使われているのです。Secure loveは、確かな愛、揺るぎない愛という意味ですね。

さて、セキュリティが少し身近になったところで、パソコンのセキュリティの話ですが、とにかく、その対策がないとネットに絶対に接続してはいけませんよ!というくらいの時代になってしまいました。私のパソコンはあまり使わないから大丈夫でしょう?というのは、時代遅れで何の根拠もありません。すべてのパソコンは平等にネットからの脅威にさらされていると思った方がよいのです。

最近はテレビのコマーシャルでもよく見かけるようになりました。御社のセキュリティ対策は大丈夫ですかと。安全なネット社会では不可欠なことになっています。具体的に企業でのサーバを含めたセキュリティ対策には、ハード・ソフトともにかなりの費用がかかるのですが、小さなオフィスや家庭では、まずは、セキュリティソフトの導入です。マカフィー、カスペルスキー、ESETなどありますが、これら有名どころであれば大丈夫でしょう。そして、そのソフトは常に最新に更新していないといけません。それが最低限の防衛策となりますので、数千円から1万円前後ですので、けちってはいけませんね。

対策のないパソコンは、ウイルス感染や不正な侵入があっても何ら不思議でないという世の中です。感染してしまったパソコンは駆除もできますが、初期化するのが最善の策です。ただ、我々業者であっても大事なデータの救出が不可能なこともありますから、日々のバックアップは言うまでもありません。

セキュアな日々の生活や仕事は、セキュリティへの意識と対策があってこそなのです!