月刊新松戸2017年8月号 第229回 こんなフェイク・ニュースなら、あってもいい!?

家族や友人とのたわいないウソやエイプリルフールの類もあれば、米国やフランスであった大統領戦の際に大きな注目を集めた「フェイク(偽)ニュース」もあります。前者は、身近な数人が対象ですが、後者はSNSなどによって瞬く間に全世界にまで広がりますから今、非常に深刻な問題となっています。ネット社会でメディアなどの操作により世の中が大きく動いてしまうこともあるからです。誹謗中傷も含め真実ではない捏造されたニュース映像を見せられる我々はどうすればよいのでしょうか。それと、誰でも編集ソフトで簡単にフェイク画像や動画を作れますし・・・。
さて、これらの重い話題とは別に、ここで身近なパソコンについての明るいニュースを紹介したいと思います。

「全世界のパソコンユーザに朗報! 現在のWindowsは10ですが、次期バージョン(仮名Windows Z)で完結することがマイクロソフト社より発表されました。機能追加や改善とは別に、発売後に不具合が見つかった場合には、人工知能(AI)を用いた先端技術で、ソフト自身が自動的に修正するという仕組みです。従来の自動プログラミングにAIの手法を取り入れたこの革新的なテクノロジーは、今後順次、Windows以外のあらゆるソフトに応用される見込みであり、ソフト製作者や多くのプログラマーが費やしてきた膨大な時間と多大な苦役から開放されるものです。また、この技術により、多くのユーザが今まで日々悩まされ続けてきたソフトのトラブルからも解放されるわけです。コンピュータの世界での大革新ということが、さらにありがたいことに、ソフト全般の今後のアップデートはずっと永久に無料となるということです。」

これは大変にうれしい話ですね。もちろん、これはフェイク・ニュースなのですが、しかし、いつの日にか必ず実現できるような気がします。なぜなら今まで、あったらいいな、できたらいいなと考えられてきた物や機能は大体実現できてきていると思うからです。

しかし、ちょっと待ってください! もしもこれがフェイクでなくなった時には、我々のパソコン修理が廃業の危機となるのでしょうか? 確かに修理全体の6割以上はソフトのトラブルなので、それらが消滅してしまっては困ることになります。でも、私は悲観はしていません。なぜなら、電気パーツはいつかは壊れますし、中には5,6年の消耗品もあるからです。そして、パソコン初心者、さらにはデジタル製品全般にうまく付いていけない人たちへの指導サポートがあるからです。ということで、当店のビジネスは、ここしばらくは安泰ではないでしょうか。たぶん(^^;)

月刊新松戸2017年7月号 第228回 パソコンPハウスの店舗開店15周年に際しての雑感

昨年4月には、このビジネスを立ち上げての創業20年でしたが、当店は今月7月1日にて、現在の場所での開店15年を迎えました。同一店舗で長く営業してこれたのは、皆さんのお蔭様であることはもちろんですし、今後も末永くパソコン全般のサポートでお役に立てたらと思って精進しています。

さて、これはしみじみ思うことなのですが、実にデリケートな神経が必要な仕事を始めてしまったな、ということです。以前は、パソコンは患者さんで、それを直すのが我々パソコンドクターの仕事だ、と本物の医者でもないのにやや高揚した気分でしたが、現在では違います。人の命や健康に関わる医療と、機械であるパソコンの修理とは、次元が違いすぎるからです。我々も結構大変なのですが、お医者さんは、生身の人間を診るわけで、その大変さは想像を絶することだと思います。

とは言え、家電や車の修理と同じかと言われると、それもまた違うと反論したいのです。診断して壊れた部品を交換する手順は似ているのですが、その複雑さや困難さはパソコン修理の方が格段に多いと思うのです。なぜなら、パソコンには様々なソフトが絡んできているからです。現在、Windows10が最新版ですが、日々改良されているとはいえ、それに起因するトラブルは減る気配がないようにも思われます。パソコン修理業者としては、トラブルはありがたいことですが、Widows95から数えても20年以上経っているのにいまだに不具合なしの完成版は出てきません。

さて、あなたは病院に行って、診察したお医者さんにこんな風に尋ねますか?「おなかが痛くて、体調がずっと悪いのですけど、すぐ直りますか? また、直るまでの費用はいくらですか?」と。おなかをパソコンに、体調をパソコンの調子に置き換えてみましょう。
もちろん、最初の診断で不具合が明確で、かつ再現性もあり、原因がほぼ特定できる場合はあります。しかし、原因がすぐにはわからないことも実に多いのです。従って見積りも広い幅でしか回答できません。どうか皆さん、パソコン修理店に出向いた時には、病院に行った時のこと思い出してください。決して強い口調で、「すぐに直るだろうから、すぐに直してくれ!」とは言わないでください。

最後に、医者は患者さんに電話番号は絶対に教えませんね。また、病院のホームページには、メールアドレスも普通ありませんね。医者と患者が直接電話で話したり、メール交換したりすることは、後々トラブルの元になるのは明らかだからでしょう。しかし、我々パソコン修理ではそれをやっている!のです。ですから、大変な業種、職種だと思うのです。

同じ点は、完治した際には、患者様から、またはパソコンのお客様から、時には恐縮するくらい感謝されるということです。

月刊新松戸2017年6月号 第227回 こんなパソコン修理店はちょっと困りますね(^^;)

前回は、「困ったお客様」についてでしたが、今回は逆にお客様目線で「困った修理店」について書いてみたいと思います。

1)専門用語やカタカナ言葉が多すぎる
パソコンの難しい用語などを多用し、相手が理解していようがいまいがお構いなしという対応は困ります。まず、不具合の内容や要望など、相手の話をきちんと聞くことが先です。

2)進行状況、概算見積りが分かりにくい
最初の診断時には良心的で安価な修理金額を提示するものの、結果的に付加的な料金が加算されるのは問題です。途中で状況報告をし、修理内容の変更報告、最終請求額などが提示されないと困ります。

3)初心者に月額サポート契約を強く勧める
しかも結構な料金だったりします。最近、実際にあった話ですが、高齢のお客様に不要なサポート契約をさせ、家族が解約しようとしたら高額なキャンセル料を請求された事例がネットでも騒がれました。

4)技術力のないスタッフが接客する
パソコン修理店としてあってはいけないことですが、店頭診断できちんと調べもせず、または技術不足でよく分からないままに高額な見積りを出す。さらに、店内の高額なパソコンへの買い替えを勧めるなど、言語道断です。

5)データのバックアップを取らない修理
最重要であるはずのお客様のデータを、ハードディスクのクローン(複製)を作らずに修理し、データを消失してしまう業者は、修理をする資格がないと思います。承諾なしにハードディスクを初期化するなどは、論外です。

6)他店より絶対安い、と宣伝する店
安さを強調する修理店には要注意です。結局、支払う時に高額な請求をする悪徳業者もあると聞いています。ご注意ください。

7)メーカー修理並みに修理に日数がかかる
メーカーに送ると日数がかかるため修理店に頼んでいるのに、修理に長期間かかるのは困ります。混んでいることを理由にされてもね…。

8)修理内容の報告と料金の説明がいい加減
メーカーに出すと非常に簡潔で1~2行しか書いてない修理報告書も多いのですが、実際のお店では、報告書と料金の明細は絶対に必要です。もちろん口頭での説明も大切です。

9)保証期間がきちんと明記されていない
修理に出す場合は、今後のサポートも含めて依頼しているはず。保証期間は明記してほしいですね。

最後に、当然ながらスタッフが無愛想お店はいやですね。いくら技術が売りであっても、訊きたいこともきけない雰囲気では困ります。
以上、当店パソコンPハウスは、決してこんなお店ではありません!というオチでした(笑)。

月刊新松戸2017年5月号 第226回 こんなお客様はちょっと困りますね(^^;)

困ると言っても、過剰または理不尽な要求をするクレーマーのお話ではありません。これは、当パソコン修理店へのご理解をいただきたいというお願いでもあります。
当店の困ったお客様の一例をご紹介します。

1.当店の商売を理解していただけてない
当店はパソコンなどの販売も少し行っているので誤解されやすいのですが、物販を主とする店舗ではありません。投入した時間に応じた対価をいただくサービス業なのです。

2.修理・サポート料金に納得いただけない
少数なのですが、非常に高いと不満をおっしゃる方です。さらに、大幅な値引きを要求されるお客様には、本当にガッカリします。当店は地元で21年間の実績があり、適正な価格設定であると思います。例えば、ネットに接続できないトラブルで出張し、原因がプロバイダ側にあることを付き止めその場で直らなかった場合に、全額は払いたくない、とおっしゃるお客様には愕然とします。我々はプロバイダからの派遣ではないのですから。また、ソフトの不具合の場合、原因がメーカにあってその場では回避策がない場合には、本来はメーカにすべて請求したい所ですが、最低でも費用の折半はお願いしたいわけです。

3.無料のアフターサポートを期待されてる
ハードを販売しているお店(物販店)が、無料でやっているサービスと同じことを、当店に求められると非常に辛いです。パソコンにWord/Excelを付けて販売もしますが、そのソフトへの質問は短時間であれば無料ですが、簡単なことであっても、およそ10分を超える指導になる場合には有料とさせてもらいます。
また、我々にメーカのサポートと同等の知識と技術を求める方がおられますが、特に出張先で、そのメーカ特有の機能や設定についてすべて即答できるわけではありませんのでなにとぞご理解ください。

4.営業時間外にケータイに電話をかける
当店は少人数で業務を行っているので交代勤務もできませんから、サポートには限界があります。特に困るのは、夜遅くや休日でのケータイへの着信です。お困りの声を聞いてしまうと、心情的にもなんとかしてあげたくなるのです。簡単な質問ではなく、急な休日出勤や出張となる可能性もあるからです。

5.すぐに直してもらえると思って来店する
パソコンはハードとソフトが連携して非常に複雑な動作をする機械だということの認識がないお客様がおられます。簡単に直るだろう、出来ればその場で直してもらえる、と信じて来店される方には驚いてしまいます。修理が困難な場合には、数日から1週間以上かかることもあるからです。

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上のコラムは、月刊新松戸5月号に掲載したものの元原稿です。今回のものは、少し過激だ(お店の評判を落とす)という編集長のアドバイスがあり、実際の月刊誌に掲載されるものは、これよりもソフトな表現になっていると思います。

月刊新松戸2017年4月号 第225回 Windowsバージョンのまとめ(今月Vistaサポート終了)

今から3年前のちょうど今月、Windows Xpのサポートが終了しました。当時を振り返ると、当店でもWindows 7パソコンへの乗り換え需要が爆発的にありました。そして、今月の4月12日(日本時間)には、その後継であるWindows Vistaのサポートが終了します。この機会に、Xp以降の各バージョンの発売日とサポート終了日をまとめておきます。
Windows Xp 2001/11発売、2014/4終了
Windows Vista 2006/11発売、2017/4終了
Windows 7 2009/10発売、2020/1終了
Windows 8(8.1) 2012/10発売、2023/1終了
Windows 10    2015/7発売、2025/10終了
これをみると、ほぼ3年ごとにバージョンアップされてきています。そしてサポートも次々に終了し、パソコンの買い替え需要が発生するわけです。ただ、パソコンの寿命についてよく言われることですが、ハード的にはおよそ7,8年はもつものなのでソフトのWindowsはそれよりも早い周期で更新してしまうのが少し残念な気がします。
さて、この他のもうひとつの大きな関心事はMicrosoft Officeのバージョンです。すでにOffice 2003は終了していますが、まだ多くのユーザが使っていると思われるOffice 2007は、今年の10/10にサポートが終了します。少々面倒なことですが、こちらも忘れずに対応したいものです。
Office 2003  2003/10発売、2014/4終了
Office 2007  2007/1発売、2017/10終了
Office 2010  2010/6発売、2020/10終了
Office 2013  2013/2発売、2023/4終了
Office 2016  2015/9発売、2025/10終了
これらの“サポート終了”の意味することは、開発元のマイクロソフト社が、もしそのバージョンのソフトに不具合が見つかっても今後はアップデート(修正)しないということです。不具合の中には、ウイルスに攻撃される原因も含まれるので、セキュリティが脆弱になってしまうのです。ですので、たとえネットに接続しないパソコンであってもUSBメモリー経由などでウイルス感染する可能性があるので、他人に迷惑をかけないためにも対応をしないといけないのです。
今回、問題となるVistaパソコンは発売時点からは、すでにパソコンの寿命年数が来ているので、買い替えが賢明と言えます。また、Vistaパソコン時代のハードは、Windows10に適合しないくらい古いとも言えるのです。
当店では、これらのサポート終了の相談を承っております。また、すぐ使えるように初期設定済みの新品・中古のWindows10パソコンを展示販売していますし、廉価なWindows 7パソコンやOffice 2010/2013もございます。

月刊新松戸2017年3月号 第224回 クラウドって何? 雲をつかむような話ではなく・・・

私は昔、ソフトを開発し客先の工場やプラントで現地調整するという仕事がありました。ソフトは数枚程のフロッピーディスクで納品しますが、必ずバックアップを取り、それに正と副のラベルシールを貼って持ち運ぶことが普通でした。今でしたら、大抵1個のUSBメモリーで済むでしょうし、また手ぶらでも良いかもしれません。なぜなら、いつでもどこでもクラウド(Cloud)が使えるからです。
すでに皆さんは、知らず知らずのうちにこのクラウドサービスを使っているでしょう。例えばWebメールであるGmail、Yahoo!メール、それに大容量のストレージ(保管領域)を提供するDropbox、iCloudやOneDrive、Google Driveなどが有名です。クラウドを利用することは、自分のパソコンにメールソフトも保存用の大容量ディスクも不要だということです。それらは、全部インターネット上のどこかに(どこかのサーバに)あればよいのです。必要なものは、Internet ExplorerやChrome、Firefoxなどのホームページを閲覧するブラウザソフトだけなのです。
また、厳密にはクラウドではないかもしれませんが、サイズの制限があってメールの添付では送れないファイルの転送サービス(宅ファイル便など)もとても重宝しますね。
さて、それにしても、クラウドとはよく命名したものです。雲のようにどこにあるかわからないけど、こちらが出したリクエストを受け取ってくれて、希望するサービスを利用するわけです。ちょうど、電話でピザを注文すると、どこで作ってるかの興味もないが、何分かすれば、雲の向こうからピザが手元に届くことと似ています。つまり、自宅にはピザを焼く窯や材料がなくてもよいのです。
従来、ユーザは手元のパソコンの中にあるソフトやデータを利用していましたが、クラウドサービスでは、インターネットを経由して、クラウドの中にあるソフトやデータをサービスの形で利用するのです。見えてくる将来のパソコンの姿としては、キーボード・マウスなどの入力デバイスと画面表示をするためのモニターを備えた極力シンプルな構成でよくなるでしょう。しかも非常に安価に。
他にもインストールしていないのに、無意識のうちに便利にクラウドのソフトを使っていることがあります。Google Map、Evernoteやオンラインでのワープロ・表計算・会計ソフトなどあり、意外と身近かもしれません。
最後に余談です。ネットで資金調達するクラウドファンディングや、仕事や人材を調達するクラウドソーシングという仕組みがありますが、こちらは、CloudではなくてCrowd(群衆)です。カタカナ表記は全く不便ですね。