月刊新松戸2000年12月号 第33回 さようなら20世紀のパソコン・ライフ

20世紀という時代の幕が降りようとしています。この20数年のパソコンについては歴史的にはきっと「パソコンにより犠牲者の出た時代」と書かれると思います。身体的に精神的に、そして時間的な損失は少なくないでしょう。初期のパソコンが普及し始めた頃は皆ひたすらBASICというプログラムを打ち込むことがパソコンの使い道だったのですが、あの頃を振り返って何と無駄な時間だったのかと後悔する人も多いでしょう。MS-DOSの知識はもはや役立たずになりつつあります。

それにしても今のパソコンは知っておくべき最低知識が多すぎますね。日頃初心者を中心にご指導していて一番感じることです。私には、20数年間コンピュータ(パソコン)と付き合ったという経験があるだけなのですが、それが今では大いに人助けとなっています。壊れたパソコンをいとも簡単に治す姿は、神業?らしいのですが、本人は恐縮するばかりです。経験がものを言うパソコンの世界ですので、まだまだ職人の技が幅を利かす妙な世界とも言えるでしょう。パソコンについて勉強すべきことは際限なくありますが、トラブルに対しては長時間の経験とノウハウです。残念ながら、それが今のパソコンの姿だと言えそうです。

さて、年の暮れというより、世紀の区切りです。そこで、この連載で何度も書いているとは思いますが、パソコンを学ぶ上での最低限の常識をまとめておきます。

  1. パソコンは米国生まれであり、ほとんどのソフトは欧米人(米国人)が作っている。
    欧米人の文化、嗜好、ものの考え方が基準に作られていますので、この前提がないと理解し難い機能がいくつもあるわけです。
  2. 売られているパソコンは、紛れもないコンピュータであり、決して家電では有り得ない。
    誤解を招くといけないのですが、汎用に設計されているパソコンは無限の可能性をもった賢い機械です。しかし、家電として再登場する場合には、それが専用に作られてないと使い勝手が悪いでしょう。マウスやキーボードは不要だと思いますよ。汎用機ゆえに車の運転のように短時間で習得できるものではないということを肝に銘じる必要があります。
  3. パソコンは未完成な製品であり、ソフトには不具合(バグとも呼ぶ)が無数にある。
    初心者の方が一番戸惑うことです。自分が買い求めたパソコンはまだ新しいから壊れないと思うのは大間違いです。貴重なハードディスクも壊れます。また、自分の操作ミスのせいでソフトが異常になったり、ハングアップ(フリーズ)すると思いがちですが、それは100%ソフトを作ったメーカ(設計者)が悪いのです。冗談ではありませんよ!

※とは言え、仕事を効率化し、生活、趣味を豊かにしてくれるパソコンを便利に使うことは今や必要不可欠なことなのですね。次回は、21世紀のパソコン・ライフについて考えてみます。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆