月刊新松戸2006年7月号 第97回 パソコン教室、それともパソコン相談室?

パソコンを教えることは難しいです。と言うのも、パソコンを習うということについて少々誤解されている方がいらっしゃるからです。ここで、10年以上の指導経験から私が日頃感じていることを書かせてもらいます。

サッカー日本代表の監督だったG氏については、その手腕や指導方法について賛否両論があるようです。本大会で1勝もできなかったことへの非難も多いですが、4年前のT氏(もしくは韓国と今年の豪州監督のH氏)との比較論もおもしろいです。両者のお国や経歴など違うので比較は難しいでしょうが、ひとつ「指導する、教える」について興味深い話しがあります。G氏は、ポイントやヒントを与えるだけであとは選手の自主性に任せ、自分で考えなさいという指導法でしたが、T氏(G氏)は、すべてについて細かく教える、ということが言われています。同じ課題を毎日何度も何度も繰り返し練習させることによりできないことが可能となる、という考え方だと聞きます。

弊社のパソコンPハウスにおいては、指導時にこの2つを生徒さん毎に使い分けているつもりです。(たまに、その使い分けを間違えている自分にはっとする事もありますが・・・。)ある程度判っている人には、ポイントとなる点を中心にお教えしています。聞かれたことに対して関連技術情報と共に有効な情報を伝えることが中心となります。私からの情報を、ご自分で整理してそしてあとは自分で考えながら納得して欲しいからです。

もうひとつの指導タイプは、1から10まですべてを指導することです。これには私も根気とエネルギーが必要ですし時間もかかるのですが、生徒さんの希望を叶えるためには我慢の為所です。

それぞれの生徒さんが何を期待しどの情報を求めているのかを十分にお聞きし、何がここで一番必要な知識や技術なのかを見極めて最適なご指導をすることを心掛けている訳なのです。

一方、一般的ないわゆる「パソコン教室」は、学習すべきテキストがあったりまたは1人でビデオ学習をするようになっています。個別の質問や相談に対してほとんど対応していない現状は、こちらのPハウスに流れてきた(?) 生徒さんの声からよくわかります。

あなたはピアノやギターの先生に「何ヶ月で弾けるようになりますか」と質問するでしょうか? 英会話も同じですね。初心者の方についてはパソコンは「何時間くらいで使えるようになるか」ではなく、「何時間くらいでどこが判らないかということが判るようになるのでしょうか」という方がより正しいにではと思います。

パソコン学習は自動車教習所とは違います。これで卒業ということはないですし、それ以上にパソコンは難しいからです。免許は、何時間かの講習と実技をすれば時間がかかっても取れますが、パソコンに関してはそう簡単ではありませんね。そこの所を誤解している方が実際にはいらっしゃるのです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆