月刊新松戸2007年7月号 第108回 定年後のパソコンライフについて

パソコン利用の見地からみた時代の変化は、おもしろいです。今から10数年前に始めた「パソコン相談室」ですが、当初と今ではかなり様子が違ってきています。Windows95の時代のソフトと現在のより洗練されたソフト、という違いではなくて時代背景が見えかくれします。以前は、主婦の方が多く来られていました。典型的なケースは、“来週からパートが決まったのですが、それまでにExcelやWord、できればPowerPointを習得したいです”でした。

最近の多いパターンは、“定年退職してパソコンのことを聞ける人が身近にいなくなった”です。詳しく聞いてみると、今までは会社でパソコンのことがわからなかったら、すぐ近くの者に聞けたし、直したりしてもらっていたが、子供も遠くに住んでいるし、これからは困ったなということです。ちょうどつかまり立ちしていた幼児が、手を離されてフラフラしている姿と似ています。でも何とか立ち上がろうと頑張ろうという方々が多いのです。

最近あまり聞かれなくなったのですが、2000年に“デジタルデバイド(digital divide)”という言葉が生まれました。これはパソコン利用が出来る人と出来ない人(特にインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者)の二分化が進み、待遇や貧富、機会の格差が起きているということで、それを是正しようとする考え方です。地域間、国家間での貧困の格差にもつながる大きな問題提起です。

さて、私が実際に身近で感じている巷間のパソコン利用事情から言うと、“調子の悪いパソコン”の面倒を見てくれるホームドクターがいるかどうかの格差があると思います。ドクターでなくても近所のパソコン好きな友人や知人でもよいのですが、意外とすぐ看てくれるひとがいないということです。いない人は、パソコンを放り投げるしかない? それがサラリーマンの定年後のパソコンライフを有意義なものにしてくれるかどうかにかかってきていると思われます。別に、私は商売っ気で言っているわけではありません。実際にそういう方が増えてきていてある種の問題になっているように感じるからです。今まで会社で便利に使ってきたパソコンが、家にあるパソコンに代わってからはどう面倒を見たらいいのかオロオロしている方は少なくないのです。パソコンは電気的にも壊れますが、ソフト的にも不具合は多く発生します。その時に対応できるか出来ないか、それが“第二のデジタルデバイド”のような気がするのです。

■ Windows Vista情報
Vistaをビジネスに使うにはちょっと待って!最近Vistaでの不具合に多数遭遇しますが、想像以上にトラブルを起こすソフトは多いです。Xpで順調に動いていたソフトでも、Vistaでは動かないものがあるのです。特に、パソコンで経理や事務処理を行っている方はVistaへの移行はもう少し待ったほうが賢明ですよ!!

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆