月刊新松戸2018年4月号 第237回 大事なデータのバックアップ方法について

今回で連載20年となりました。そして、ほとんど毎号のように、データのバックアップの必要性について触れているかと思いますが、今回は少し具体的な方法についてです。

パソコンで仕事をする人は特にですが、パソコンはいつ壊れてもいいように、大事なデータの保全を考えておく必要があります。病状で例えると、少しずつ動きがおかしくなる場合(発病)の他に、突然動かなくなる場合(即死)も実際にあるのです。実際、当店に来院する時点ですでに仮死状態で、すぐにデータの回収作業(蘇生)に入ることもあります。

データファイルは、通常ハードディスクの中にあるドキュメントやピクチャーという名前のフォルダに保存されますが、それらを別のメディアに(わかりやすい言葉で)コピーすることがデータのバックアップです。それには、次の3つのレベルがあると思います。

ひとつは、ハードディスクをそっくり別のハードディスクに複製を作ることです。これをクローン作成とも言いますが、壊れたハードディスクと交換すれば、またすぐに同じように使用できるという利点があります。ただ、専用の装置が必要ですし、特殊な用途です。

つぎに、バックアップソフトを使ってハードディスク全体を別のメディア(ハードディスクなど)に丸ごとバックアップすることです。イメージバックアップとも言いますが、壊れた時には、復元ツールで戻すことができます。WindowsやMacに標準装備のバックアップ機能も使えます。

最後に、これはいわゆる日々のバックアップです。Word/Excelなどで作成した大切なファイルや貴重な写真などの特定のファイルを他のメディア(CD、DVD、SD、USBメモリー、外付けHDDなど)にコピーすることです。多量の場合には、バックアップユーティリティソフトを利用するのもよいですが、特に大事なものは作成中の数個のファイルでしょう。作成済みのものは他人に送ったり広く配布したりして、どこかで誰かが保存してくれている可能性がありますが、仕掛かり中のファイルだと自分の手元にしかないわけです。そういう最重要ファイルは、私は退社時に、他のハードディスクに転送したりUSBメモリーに保存したり、自分宛てのメールに貼付したりと二重三重でファイル消失を防ぎます。

余談ですが、逆に残したくない個人的なファイルはどうしましょうか。もしも自分に何かがあった時には消したいものです。しかし、その絶妙なタイミングで対処するというのはなかなかの難題です。また、ファイルをゴミ箱に捨てて空にしただけでは復元可能なので、物理的に破壊するのが一番よさそうですが。