月刊新松戸2017年11月号 第232回 ところで、よく見聞きする“セキュリティ”って何?

このセキュリティ(security)という言葉は、よくある難しいパソコン用語の一つと思われがちですが、もともとは専門用語ではなくて幅広く使われている英語です。セキュリティの意味は、安心, 安全, 安全保障, 安全確保, 防護, 防衛, 保全, 保安, 無事などです。しかし、なぜかコンピュータ関連ではカタカナが使われました。“安全対策”と言うよりも、“セキュリティ対策”の方が、ネットやソフトの関連用語としてより相応しいからでしょう。意味するところも広そうですし。

ところで、洋楽カラオケの定番ですが、ビリージョエルのHonestyという名曲のサビにも出てきます。I can have security until the bitter end♪ (ほろ苦い幕切れまでは安心していられる)また、調べたら山崎まさよしの曲のタイトルに Security というのがありました。安心感ということでしょう。その他にもこのセキュリティやその形容詞であるセキュア(secure)は意外にラブソングにも多く使われているのです。Secure loveは、確かな愛、揺るぎない愛という意味ですね。

さて、セキュリティが少し身近になったところで、パソコンのセキュリティの話ですが、とにかく、その対策がないとネットに絶対に接続してはいけませんよ!というくらいの時代になってしまいました。私のパソコンはあまり使わないから大丈夫でしょう?というのは、時代遅れで何の根拠もありません。すべてのパソコンは平等にネットからの脅威にさらされていると思った方がよいのです。

最近はテレビのコマーシャルでもよく見かけるようになりました。御社のセキュリティ対策は大丈夫ですかと。安全なネット社会では不可欠なことになっています。具体的に企業でのサーバを含めたセキュリティ対策には、ハード・ソフトともにかなりの費用がかかるのですが、小さなオフィスや家庭では、まずは、セキュリティソフトの導入です。マカフィー、カスペルスキー、ESETなどありますが、これら有名どころであれば大丈夫でしょう。そして、そのソフトは常に最新に更新していないといけません。それが最低限の防衛策となりますので、数千円から1万円前後ですので、けちってはいけませんね。

対策のないパソコンは、ウイルス感染や不正な侵入があっても何ら不思議でないという世の中です。感染してしまったパソコンは駆除もできますが、初期化するのが最善の策です。ただ、我々業者であっても大事なデータの救出が不可能なこともありますから、日々のバックアップは言うまでもありません。

セキュアな日々の生活や仕事は、セキュリティへの意識と対策があってこそなのです!

月刊新松戸2017年10月号 第231回 重要: 迷惑メール、詐欺メールの見分け方

私はメールアドレスを12個ほど持っていて使い分けていますが、一番使うメールのある日について調べてみました。全部で300通ほどありましたが、なんとそのうち7割が迷惑なメールでゴミ箱に移動されていました。ソフトで自動的に振分けできるものもありますが、手動でないといけないものもあります。

ウイルス入りのメールは、セキュリティソフトが発見し駆除してくれますが、それ以外の迷惑メールは、自分で判断して分ける必要があります。身に覚えのないメールは開かないのが基本ですが、微妙なものもあるので大変です。最近、問題となっているのは、フィッシングメールと呼ばれる詐欺メールで、偽のサイトへ誘導され、メールアドレスやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報を盗まれるのです。私も、騙されかかったことが数回あるくらい巧妙なメールです。私が実践している見分け方を紹介します。

(1)日本語以外の件名は、まず怪しい
先ほどの私の迷惑メールのうち4割強が英語または中国語などの外国語の件名でした。私は海外とのメールは多くないので、英語圏の人がメールチェックする時よりも遥かにストレスが少ないと思います。我々は、ラッキーだと思います。見分けるのは容易ですね。

(2)メールの件名の内容が怪しい
件名には明らかに怪しいものがあります。
「あなたのアカウントは一時的に無効になっています」、「xxxのIDがロックされます」、「重要:必ずお読みください」、「7日以内にサービスを更新しないと、サービスは永久に削除されます。」これらは、我々の不安を煽ってメールを開かせようとします。

(3)メール本文の日本語が正しくないし稚拙
日本人だったらこういう書き方はしないだろうとか、とても拙い日本語だったりすると笑ってしまうほどで、わかりやすいです。貴方様のつもりが「貴様のアカウントが・・・」、「日時:?六月 12, 2017, 国:?七面鳥・・・」
メール内容をじっくり眺めるとわかりますね。

(4)メールの発信元がその会社のものでない
差出人が有名な会社だったり、メールアドレス(のようで)であったりしてもそれは、差出人の名前であってウソのことがあります。名前をクリックすると真のメールアドレスが表示されます。例えば、差出人がAppleやAmazonやLINEや銀行名だったとしても、面倒ですが、一度メールアドレスを確認しましょう。@以降がその会社ではない名前のことがありますから、すぐに判断が付きます。

今後も迷惑メールは減ることはないでしょうから自衛するしかないです。その時間ロスは、世界全体ではそれこそ大変な損失です。

月刊新松戸2017年9月号 第230回 みんなが待ち望む理想のパソコンとは

画面とキーボードが付いた、何かよくわからないが楽しそうでかつ便利そうな新しい機械が世に出てから40年近くになります。当時は、パソコンではなく“マイコン”と呼ばれていました。(マイコンはマイクロコンピュータの略称ですが、現在は家電製品などに組み込まれているものを指します)私は、その数年前から出始めたCPU(マイコンチップ)を使った工業製品の開発に携わっていましたが、仕事内容はともかく、連夜の残業と休日出勤で大変な労力を費やした記憶があります。現在では、ハード・ソフトの両面の技術進歩によって、昔のような泥臭い作業は少なくなってきているとは思いますが、いずれにせよ、人がパソコンを使ってパソコン製品や様々なソフトを作ってきたわけです。ところが、近未来の予測では、高性能なパソコンが、時には多くのパソコンと連携し、パソコン製品を作る、といった時代が予見されています。

人間が設計し製造したモノやシステムには、必ずと言っていいほどヒューマンエラー(人が原因で起こすエラー)が存在します。笑って済ませられる小さなものから、人の命や社会インフラにまで影響を及ぼす致命的なものまでありますから、このヒューマンエラー対策については非常に奥が深いテーマです。

パソコンの不具合で悩まされるユーザの数とそれによって被る時間のロスを細かいものまで積算すると、全人類の総マンパワーの何パーセントか分かりませんが、たぶん信じがたい程の大損失だと私は思います。さらに、ソフト制作時のヒューマンエラーで起こるトラブルとは別に、ウイルスやネット犯罪などの意図的なものもあります。最近のランサムウェア(身代金要求ウイルス)によるデータの消失や、不正請求などの被害も相当あるでしょう。これらの悪夢のような環境から我々が解放される日は、来るのでしょか?

今回、安価でカッコよくて、スピードが出て誰にでも自慢できる車!のようなパソコンについて書こうと思っていましたが、結局、待望するパソコンは、そんなスゴイものでなくてよいし、ただ、ただ調子のよいことだけですね。いつも快適に動いてくれて、しかも壊れないのが最高のパソコンでしょう。

詳しい人は、稼働音が静かで、画面描画が滑らかで、起動や終了が速いことを望むでしょうが、大多数のユーザとしては、とにかく、「快適なパソコン」です。今よりも上の機能や性能を望みません。“亭主元気で留守がイイ”ではないですが、“パソコン元気で留守がイヤ”なのです。当店の修理でも、入院期間が長引いて、困っている人が少なくないですから。定期的な健康診断も大事ですね!

<お知らせ>
当パソコンPハウスでは、パソコンのみならず小型タブレットの販売も始めました。また、スマホやタブレットのご相談も承っております。最近の格安スマホの初期設定や操作指導も行っております。

月刊新松戸2017年8月号 第229回 こんなフェイク・ニュースなら、あってもいい!?

家族や友人とのたわいないウソやエイプリルフールの類もあれば、米国やフランスであった大統領戦の際に大きな注目を集めた「フェイク(偽)ニュース」もあります。前者は、身近な数人が対象ですが、後者はSNSなどによって瞬く間に全世界にまで広がりますから今、非常に深刻な問題となっています。ネット社会でメディアなどの操作により世の中が大きく動いてしまうこともあるからです。誹謗中傷も含め真実ではない捏造されたニュース映像を見せられる我々はどうすればよいのでしょうか。それと、誰でも編集ソフトで簡単にフェイク画像や動画を作れますし・・・。
さて、これらの重い話題とは別に、ここで身近なパソコンについての明るいニュースを紹介したいと思います。

「全世界のパソコンユーザに朗報! 現在のWindowsは10ですが、次期バージョン(仮名Windows Z)で完結することがマイクロソフト社より発表されました。機能追加や改善とは別に、発売後に不具合が見つかった場合には、人工知能(AI)を用いた先端技術で、ソフト自身が自動的に修正するという仕組みです。従来の自動プログラミングにAIの手法を取り入れたこの革新的なテクノロジーは、今後順次、Windows以外のあらゆるソフトに応用される見込みであり、ソフト製作者や多くのプログラマーが費やしてきた膨大な時間と多大な苦役から開放されるものです。また、この技術により、多くのユーザが今まで日々悩まされ続けてきたソフトのトラブルからも解放されるわけです。コンピュータの世界での大革新ということが、さらにありがたいことに、ソフト全般の今後のアップデートはずっと永久に無料となるということです。」

これは大変にうれしい話ですね。もちろん、これはフェイク・ニュースなのですが、しかし、いつの日にか必ず実現できるような気がします。なぜなら今まで、あったらいいな、できたらいいなと考えられてきた物や機能は大体実現できてきていると思うからです。

しかし、ちょっと待ってください! もしもこれがフェイクでなくなった時には、我々のパソコン修理が廃業の危機となるのでしょうか? 確かに修理全体の6割以上はソフトのトラブルなので、それらが消滅してしまっては困ることになります。でも、私は悲観はしていません。なぜなら、電気パーツはいつかは壊れますし、中には5,6年の消耗品もあるからです。そして、パソコン初心者、さらにはデジタル製品全般にうまく付いていけない人たちへの指導サポートがあるからです。ということで、当店のビジネスは、ここしばらくは安泰ではないでしょうか。たぶん(^^;)

月刊新松戸2017年7月号 第228回 パソコンPハウスの店舗開店15周年に際しての雑感

昨年4月には、このビジネスを立ち上げての創業20年でしたが、当店は今月7月1日にて、現在の場所での開店15年を迎えました。同一店舗で長く営業してこれたのは、皆さんのお蔭様であることはもちろんですし、今後も末永くパソコン全般のサポートでお役に立てたらと思って精進しています。

さて、これはしみじみ思うことなのですが、実にデリケートな神経が必要な仕事を始めてしまったな、ということです。以前は、パソコンは患者さんで、それを直すのが我々パソコンドクターの仕事だ、と本物の医者でもないのにやや高揚した気分でしたが、現在では違います。人の命や健康に関わる医療と、機械であるパソコンの修理とは、次元が違いすぎるからです。我々も結構大変なのですが、お医者さんは、生身の人間を診るわけで、その大変さは想像を絶することだと思います。

とは言え、家電や車の修理と同じかと言われると、それもまた違うと反論したいのです。診断して壊れた部品を交換する手順は似ているのですが、その複雑さや困難さはパソコン修理の方が格段に多いと思うのです。なぜなら、パソコンには様々なソフトが絡んできているからです。現在、Windows10が最新版ですが、日々改良されているとはいえ、それに起因するトラブルは減る気配がないようにも思われます。パソコン修理業者としては、トラブルはありがたいことですが、Widows95から数えても20年以上経っているのにいまだに不具合なしの完成版は出てきません。

さて、あなたは病院に行って、診察したお医者さんにこんな風に尋ねますか?「おなかが痛くて、体調がずっと悪いのですけど、すぐ直りますか? また、直るまでの費用はいくらですか?」と。おなかをパソコンに、体調をパソコンの調子に置き換えてみましょう。
もちろん、最初の診断で不具合が明確で、かつ再現性もあり、原因がほぼ特定できる場合はあります。しかし、原因がすぐにはわからないことも実に多いのです。従って見積りも広い幅でしか回答できません。どうか皆さん、パソコン修理店に出向いた時には、病院に行った時のこと思い出してください。決して強い口調で、「すぐに直るだろうから、すぐに直してくれ!」とは言わないでください。

最後に、医者は患者さんに電話番号は絶対に教えませんね。また、病院のホームページには、メールアドレスも普通ありませんね。医者と患者が直接電話で話したり、メール交換したりすることは、後々トラブルの元になるのは明らかだからでしょう。しかし、我々パソコン修理ではそれをやっている!のです。ですから、大変な業種、職種だと思うのです。

同じ点は、完治した際には、患者様から、またはパソコンのお客様から、時には恐縮するくらい感謝されるということです。

月刊新松戸2017年6月号 第227回 こんなパソコン修理店はちょっと困りますね(^^;)

前回は、「困ったお客様」についてでしたが、今回は逆にお客様目線で「困った修理店」について書いてみたいと思います。

1)専門用語やカタカナ言葉が多すぎる
パソコンの難しい用語などを多用し、相手が理解していようがいまいがお構いなしという対応は困ります。まず、不具合の内容や要望など、相手の話をきちんと聞くことが先です。

2)進行状況、概算見積りが分かりにくい
最初の診断時には良心的で安価な修理金額を提示するものの、結果的に付加的な料金が加算されるのは問題です。途中で状況報告をし、修理内容の変更報告、最終請求額などが提示されないと困ります。

3)初心者に月額サポート契約を強く勧める
しかも結構な料金だったりします。最近、実際にあった話ですが、高齢のお客様に不要なサポート契約をさせ、家族が解約しようとしたら高額なキャンセル料を請求された事例がネットでも騒がれました。

4)技術力のないスタッフが接客する
パソコン修理店としてあってはいけないことですが、店頭診断できちんと調べもせず、または技術不足でよく分からないままに高額な見積りを出す。さらに、店内の高額なパソコンへの買い替えを勧めるなど、言語道断です。

5)データのバックアップを取らない修理
最重要であるはずのお客様のデータを、ハードディスクのクローン(複製)を作らずに修理し、データを消失してしまう業者は、修理をする資格がないと思います。承諾なしにハードディスクを初期化するなどは、論外です。

6)他店より絶対安い、と宣伝する店
安さを強調する修理店には要注意です。結局、支払う時に高額な請求をする悪徳業者もあると聞いています。ご注意ください。

7)メーカー修理並みに修理に日数がかかる
メーカーに送ると日数がかかるため修理店に頼んでいるのに、修理に長期間かかるのは困ります。混んでいることを理由にされてもね…。

8)修理内容の報告と料金の説明がいい加減
メーカーに出すと非常に簡潔で1~2行しか書いてない修理報告書も多いのですが、実際のお店では、報告書と料金の明細は絶対に必要です。もちろん口頭での説明も大切です。

9)保証期間がきちんと明記されていない
修理に出す場合は、今後のサポートも含めて依頼しているはず。保証期間は明記してほしいですね。

最後に、当然ながらスタッフが無愛想お店はいやですね。いくら技術が売りであっても、訊きたいこともきけない雰囲気では困ります。
以上、当店パソコンPハウスは、決してこんなお店ではありません!というオチでした(笑)。