月刊新松戸2016年12月号 第221回 パスワード忘れや紛失への対策

 パソコンの出張サポートで困惑することが時々あります。パソコンまたはモニターの電源が入らない原因が単にケーブルが外れていただけとか、無線LANがつながらなくなった原因がWi-FiのスイッチがOFFになっていた、または機内モードになっていただけとかです。このようなイージーミスの場合は、お互いに苦笑して終わってしまうのですが、実は本当に困ることは、パスワードがわからない、忘れたというケースです。何年も前に契約したインターネット接続やメールの設定用紙が見つからないとか、銀行やネットショップへの接続パスワードを失念してしまったなどです。その場でお客様サポートに電話して何とかなる場合もありますし、情報を郵送してもらい再出張になる場合もあるのです。
一般的には、パスワードを忘れた場合には、登録した時のメールアドレス宛にパスワード再設定のメールを送ってもらうことができます。しかし、プロバイダの変更などでメールアドレスが変わった場合には、もうその方法は使えません。料金を支払っているサービスならばサポートに連絡して結局は解決できるのですが、無料のサービスではそのようなことはまずできません。ご本人に必死になって思い出していただくしかないのです。
ネットなどで使う平均20数個と言われているID/パスワードを忘れてしまうと、我々もサポートに苦労することも多いのです。時にはギブアップせざるを得ないことも。
さて本題ですが、私も年齢的に忘れっぽくなってきました。各ネットサービスのID(ユーザ名、アカウント名も同じ意味です)とパスワードの一組を覚えるわけですが、特にネットショッピングをしているとすぐに100個程度は必要となってきます。その都度必ずメモ用紙に書き留めてはいたのですが、今回パソコンを新調したのを機に、私が考えるベストな整理方法をやってみました。それは、名刺大のカード用紙を購入し、その1枚1枚に一組のID/パスワードを書き込むのです。そして、いつもABC順に並べておくのです。ノートに書き留める方法では、あとですぐに探し出せなくなる恐れがありますね。
私はパソコンを絶対的には信用していません。いつデータが消失してしまうかわかりませんし、最新のデータが必ずしもバックアップされているわけではないからです。ID/パスワードの一覧をExcelで整理しておくのも決して悪くはないのですが、それは、金庫のダイヤル番号を控えた紙を金庫の中に保管しておくようなものだと思うのです。ID/パスワードは1枚ずつ小さなカードに書いて、安全な場所に保管することをお勧めします。
 パソコン Pハウスは あなたのよき パートナー、略してPPAPですので覚えておいてくださいね。

月刊新松戸2016年2月号 第211回 目撃! 最も恐ろしいウイルス感染の現場を

パソコンサポートでアピールしていることは、「安心して下さい、パソコンPハウスが付いてますよ♪」です。ただ、残念ながら、我々でもお手上げのケースはいくつかあります。例えば、ノートパソコンのメインボード(基板)が故障してしまうと、当店では手が出せないことがありますし、ハードディスクやUSBメモリーなどで物理的な故障の場合には、データ救出が不可能なこともあります。
さて、この目撃では、私が少々トラウマになるくらいの衝撃を受けました。パソコンの不具合やウイルス感染をケガや病気などに例えるとしたら、この最悪なソフトは、即死と言っていいかと思います。
言うまでもないですが、パソコンが壊れてしまっても、最悪データが残っていればいい訳です。パソコンは買い直せば済みますが、写真やドキュメントデータはそうはいきませんね。日々のバックアップは非常に重要なのです。ところが、悪質なソフトの中には、従来のバックアップだけでは不十分といえるものが現れてきています。私も話には聞いて知っていたのですが、先日、二人のお客様のパソコンで実際に見た!のです。愕然としました。血の気が引きました。恐ろしいことです。
ひとつは、あるフォルダーの中身がごっそりなくなってしまったということで、見てみると一個の圧縮されたファイルがありました。よく知られた圧縮ファイルではなく不正なソフトで作られたものでした。開こうとするとパスワードが求められました。大事なファイルがごっそりなくなってしまったのです。別の件では、ドキュメントフォルダのファイルが開けない、というので見てみるとファイル名が全くランダムな英数字となっていて、しかも開こうとすると、やはりパスワードが求められ、さらに開くためには金を払えと書いてあるのです。Word/Excel、写真や動画のファイルも同様にひとつも開けませんでした。
これらのソフトは、ランサムウェア(身代金要求ソフト)と呼ばれます。ユーザーのデータを暗号化し読めなくし、復元のために身代金を要求するのです。送金したところでデータが戻ってくるという保証もありません。さらに、バックアップ用に繋いだ外付けハードディスクやネットワークドライブのファイルも読めなくなるのです。もう完全にお手上げです(-_-;) 会社だったら、業務は即完全にストップしますし、その後は・・・。
定期的なバックアップは大事!さらに、そのディスクは、バックアップ時以外は切断すること! 私は朝一番に、いつものファイルが開けることを確認し、ホッとする今日この頃です。本当に大変な困った世の中です。

月刊新松戸2015年7月号 第204回 パスワード、あなたはどうしてますか?

パスワードの簡単なものは、銀行などの4桁の暗証番号ですが、サーファーに多いのが、1173のようです。“いい波”ですね。1111や1234などは論外ですが、徳井さん(1091)、石橋さん(1484)、船越さん(2754)などは容易に想像が付きますし、鎌倉さん(1192)も変えた方がいいかも知れません(笑)

さて、コンピュータが誕生してからずっと現在まで、ID(ユーザ名やアカウントも同じ意味です)とパスワード(以下、PWD)の組み合わせで本人確認を行ってきています。最近の調査によると一人が平均20個ほどの会員サイトを利用していて、それらのIDやPWDをたった数個あるいは1個で使い回しているという現実があります。これでは、ある個人情報が漏れると簡単に他のサイトでも不正アクセスされ犯罪が行われることになります。このように、このPWD方式はもはや限界で、問題が大きいということで、認証方式を見直す研究もどんどん進んでいるようです。

先日の年金情報流出で個人情報の流出問題が一気に国民全体の関心事となったわけですが、それ以外にも多くの流出事件が度々起きていますね。想像したくないのですが、さらにそれ以上の規模の流出や、公的機関、大企業だけでなく中小零細企業や個人までも広範囲に起きているかもしれないのです。パソコンをインターネットにつないでいる時点で危険と隣り合わせになっている、と言っても過言ではない状況かもしれません。

以前でしたら、セキュリティーソフトをインストールして常にウイルス情報を更新していたらまず安心だということでしたが、今はどうでしょうか。不正アクセスで大金が盗まれるとニュースになりますが、ごく少額であるが非常に多くの口座から気が付かないで引き落とされている巨額犯罪が隠されているかもしれません。

流出には、人的な犯罪や操作ミスによるものとウイルスによるものがありますが、いずれにせよ、あなたのパソコンは常に狙われているという意識は持った方がよさそうです。個人情報の流出、特にID・PWDは、不正ログイン(成りすまし)にもなり、金銭的被害だけではなく、プライバシー侵害や大切な信用を失うことにもなりかねません。

ネットショッピングなどの取引には、ほとんどと言っていいほど、メールアドレスがIDとなっていますので、PWDさえ合っていれば簡単に会員に成りすますことができます。PWDを使い回ししているとさらに危険です。PWDは長くて複雑な文字列で設定し、しかも定期的に変更すること。同じPWDを使い回ししないこと! PWD管理は、厳重にしっかりと! そして何よりも忘れないこと!!

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2013年8月号 第181回 あなたのパスワードが盗まれる日

この惑星の住民は、一度痛い目に会わないとそれを学ばないものらしい。失敗をして初めて理解することがあるということですが、パソコンで誰でも一度は経験することですが、作成途中の作品や文章が自分の操作ミスやパソコンの不調で、一瞬で苦労が水の泡となることです。それ以降は、こまめな保存と、定期的なバックアップを心掛けるようになりますね。また、コピーして持って行ったデータが相手先で読み込めなかった悔しさもあるかもしれません。ビジネスだと大きな問題ですが、それ以後は、複数のメディアにコピーしたり、メールやクラウドを利用したりすることを学ぶのです。昨日まで他人事だと思っていたことが、ある日突然自分に…。

実は、先日身内がネットで詐欺にあってしまいました。知らないサイトで5万円ほどのカメラを買われてしまい、その商品が犯人宅へ届けられ、さらにパスワードまでも変更されたというものです。このようにパソコン利用で最も怖いのは、言うまでもなくセキュリティーに関することです。この手の犯罪の巧みなところだと思うのですが、ワンクリック詐欺や不正請求の額も同様に3~5万円程度という微妙な額なのです。家族に知られたり警察に届けるのも面倒だという心理をついていると思われるのです。

データ流出の原因のひとつは。自分のパソコンやスマホから漏れてしまケースです。ウイルス感染によるものだったり、フィッシングという偽の画面でパスワード入力をさせるるものもあります。キーロガーという類のソフトでは、打ち込んだキー入力のすべての履歴がネット経由で吸い上げられるです。

もう一つは、個人情報を保持している組織や企業から漏洩するケースです。時折ニュースで公表されたり、お詫びの告知が出る例の個人データの大量流出です。ネットバンクやショッピングサイトなどのサーバが攻撃されることでID・パスワードが流出するので、もう誰を信用したらよいのやらという気分です。

さて、あなたの個人情報はある人たちにはすでに筒抜け、丸裸だと言うとビックリでしょうが、テロ対策や密売摘発などの為だけでなく、実際、一般市民の個人情報もある機関では積極的に収集されているようです。IDとパスワードが悪意のある他人に知られたら簡単に買い物されたり送金できたりしますから。

心掛けたいことは、パスワードを定期的に変更すること。それとID・パスワードを流用しないことです! 多くの人たちが同じID・パスワードを使いまわしているそうですが、そうすると。容易に想像がつきますが不正使用の被害にあう可能性が確実に高まるのです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2006年4月号 第94回 個人情報ファイルの流出対策について

最近、Winnyとそれに感染したウィルスにより個人情報ファイルが流出したというニュースが話題となっています。膨大な顧客情報、政府機関からの情報漏えいなどは絶対あってはならないことです。情報を扱う皆さん、本当に頼みますよ。そう言う私もですが・・・(^_^;)。

さて、本当に流出を防止するのだったらインターネットに接続をしないことです、と言ったら話が終わってしまいますが、Windowsやアプリケーションソフトのアップデートは常に必要ですし、あらゆる情報や連絡はネット経由で入手しますから、ネットに接続できないパソコンはもはやパソコンではないですね。 “本当に心配だったら仕事用のパソコンは別に購入してネットには接続しないことです”、と一部の異常とも言える被害妄想の方には説明しています。

とは言え、最低限知っておくべきマナーはあります。セキュリティー対策ソフトとウィルス対策ソフトを入れることの2点ですが、このことはパソコンを使う上で不可欠なことです。何も対策をしていないパソコンは、他人にも迷惑がかかる訳ですから本当はインターネットに繋いではいけないのですが、このことが広く一般的になっていないことも問題です。さらに、スパイウェアやアドウェアといわれる悪質ソフトへの対策も最近では必須になってきています。

私でさえ、と言っても私が特別にネットワーク犯罪に詳しくて防止方法やファイアウォールに精通しているわけではありませんが、とても不安になる時があります。敵は相当の腕前で、日々新しい手法を使い最新の技術とアイデアで新たなセキュリティーホール(進入の入り口)を見つけシステムを破壊したり、悪質なソフトによってファイルを盗み出したりすることが可能な連中ですから・・・。そこで100%完全な安全対策は有り得ない、と考えた方がむしろ気が楽になります。

さて、ここからが本題です。多少矛盾するかもしれませんが、私の対策はある意味、万全です。どうぞ、このPハウスの個人情報ファイルを盗んでみてください。どうですか? 内容が読めましたか? 読めないでしょう!

皆さん案外とご存じないし、あまり報道されていないのが私には不可解なのですが、WordやExcelには暗号化して保存できる機能が昔から標準で付いています。この暗号は解読できないので安心してよいです。(筆王のような宛名書きソフトにも同様の機能があります。)

「名前をつけて保存」の次に右上のツールボタンからセキュリティーオプションがありますから、そこで読み取りパスワードを設定します。これで他人は開けないようになります。是非この機能を活用して下さい。一部のソフトに限られるとは言え、会員名簿などのファイルが流出してもその中の情報自体は流出しませんから!(パスワード管理はしっかりとお願いします)

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸1999年11月号 第20回 コンピュータ・ウィルスは恐い? 恐くない?

結論を先に言うと「コンピュータウィルスは決して恐いものではない!」のです。実は、基本的なマナーを身につけ、さらにワクチンと駆除ソフトさえあれば、ほぼ安全なのです。

パソコン初心者ではこのウィルスについての間違った先入観をお持ちのようです。「インターネットをやっていてウィルスが入るが恐いのですが」というご相談もよく受けます。

確かにコンピュータウィルス自体は恐いことです。企業ではそれこそ大問題になるでしょう。例えばウィルス発見と同時に、社内の数百台ものパソコンを即停止させ、ウィルス駆除作業に入るわけですが、時によっては、ハードディスクを初期化する段階から行う必要があったりするので、その時間と労力は相当な損失になります。幸い日本では大問題になったという話はあまり聞きませんが、本場アメリカなどでは企業に進入するウィルス対策に相当神経と費用を使っているようです。

しかし、恐いといっても自宅で使うパソコンであれば、以下のような最低限の知識とワクチン(駆除ソフト)さえあればよいのです。 ウィルスにはそれこそいろんなタイプがあります。また、その及ぼす影響も千差万別です。

ソフト(Windowsではファイルの拡張子がexeである実行ファイル)に入り込んでいて、そのソフトを開く(起動する)とファイルを削除したり壊したりする悪質なものもあれば、単にふざけた表示をするだけのものもあります。また、最近ではマクロ型といってExcelやWordで作成したファイルに忍び込んでいて発見されにくいので要注意です。データファイルに含まれているマクロも広い意味でソフトです。

よく誤解されていることですが、インターネットでホームページを見ているだけでは通常ソフトは自分のパソコンには入ってきません。繰り返しますがウィルスはソフト(マクロも含む)に潜んでいるのです。ですから、データである音楽や画像などのファイルにはウィルスは絶対に含まれていないということです。

もし、万が一ウィルスに感染したら(少なくとも市販の検出ソフトを起動させておく必要がありますが)、すぐに電源を切り、そして詳しい人に相談してください。日頃の心構えとしては次のことです。これで万全です。

  1. 出所の不確かなソフトや信頼のおけないホームページからソフトをダウンロード(自分のパソコンにコピーして持ってくること)してそのソフトを実行しないこと。
  2. 知らない人からきたメールに添付されているソフトやマクロ入りファイルを開かないこと。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆