月刊新松戸2017年3月号 第224回 クラウドって何? 雲をつかむような話ではなく・・・

私は昔、ソフトを開発し客先の工場やプラントで現地調整するという仕事がありました。ソフトは数枚程のフロッピーディスクで納品しますが、必ずバックアップを取り、それに正と副のラベルシールを貼って持ち運ぶことが普通でした。今でしたら、大抵1個のUSBメモリーで済むでしょうし、また手ぶらでも良いかもしれません。なぜなら、いつでもどこでもクラウド(Cloud)が使えるからです。
すでに皆さんは、知らず知らずのうちにこのクラウドサービスを使っているでしょう。例えばWebメールであるGmail、Yahoo!メール、それに大容量のストレージ(保管領域)を提供するDropbox、iCloudやOneDrive、Google Driveなどが有名です。クラウドを利用することは、自分のパソコンにメールソフトも保存用の大容量ディスクも不要だということです。それらは、全部インターネット上のどこかに(どこかのサーバに)あればよいのです。必要なものは、Internet ExplorerやChrome、Firefoxなどのホームページを閲覧するブラウザソフトだけなのです。
また、厳密にはクラウドではないかもしれませんが、サイズの制限があってメールの添付では送れないファイルの転送サービス(宅ファイル便など)もとても重宝しますね。
さて、それにしても、クラウドとはよく命名したものです。雲のようにどこにあるかわからないけど、こちらが出したリクエストを受け取ってくれて、希望するサービスを利用するわけです。ちょうど、電話でピザを注文すると、どこで作ってるかの興味もないが、何分かすれば、雲の向こうからピザが手元に届くことと似ています。つまり、自宅にはピザを焼く窯や材料がなくてもよいのです。
従来、ユーザは手元のパソコンの中にあるソフトやデータを利用していましたが、クラウドサービスでは、インターネットを経由して、クラウドの中にあるソフトやデータをサービスの形で利用するのです。見えてくる将来のパソコンの姿としては、キーボード・マウスなどの入力デバイスと画面表示をするためのモニターを備えた極力シンプルな構成でよくなるでしょう。しかも非常に安価に。
他にもインストールしていないのに、無意識のうちに便利にクラウドのソフトを使っていることがあります。Google Map、Evernoteやオンラインでのワープロ・表計算・会計ソフトなどあり、意外と身近かもしれません。
最後に余談です。ネットで資金調達するクラウドファンディングや、仕事や人材を調達するクラウドソーシングという仕組みがありますが、こちらは、CloudではなくてCrowd(群衆)です。カタカナ表記は全く不便ですね。

月刊新松戸2017年2月号 第223回 パソコン修理とスマホ・タブレット修理との違い

パソコンとスマホ・タブレット(以下、スマホで括ります)の修理事情について書きますが、まずは両者を少し整理してみます。
パソコンはその基本構成により数種類ありますが、そのほとんどは、WindowsパソコンとMacintoshです。前者をパソコン(PC)、後者をMacと呼んだりします。世界的なシェアは圧倒的にWindowsですが、国内ではMacは10%くらいあるようです。一方、スマホも数種類ありますが、ほぼAndroid(アンドロイド)かiPhoneかのどちらかです。前者をスマホ、後者をiPhoneと呼ぶこともありますが、国内のシェアはほぼ半々のようです。タブレットも同様に、AndroidかiPadがほとんどです。
パソコンとスマホは、“出来ること”の視点から見るとほとんど似ています。パソコンで出来ることのかなりの部分がスマホで可能ですし、用途をネット閲覧、メール、ゲームなどに限定すれば、ほぼ同等のことができます。スマホはさらに電話が使え、普通GPS機能も付いていますので、いつも携行できて、時にはパソコンよりも重宝するものです。
さて、出来ることは似ているのに修理の視点から見ると全く異なっています。両方の修理を行っているお店は調べてもほとんどありません。さらにスマホでは、シェアが半々であるにもかかわらずAndroidの修理店はかなり少なく、iPhone・iPadがほとんどです。理由はたぶん簡単で、前者は機種の数が非常に多く、在庫の部品点数や分解修理などの内容が膨大になるためでしょう。後者の機種数は両手で数えられるくらいですから。
パソコンとスマホの修理の比較ですが、後者は、ガラスや液晶割れ、バッテリ交換がほとんどですが、パソコン修理は単に部品交換だけではないという面があるということです。どのスマホの修理店でも、対面で10分程で直ります、と宣伝しているのに対し、パソコン修理ではその何倍も何十倍も、いや時には数日から2週間くらいかかることも普通にあります。それくらいパソコンは複雑に壊れるということです。スマホの基本ソフトはうまくできているようで滅多に壊れませんが、パソコンの方はよく壊れます。ウイルスなどの不正な悪質なソフトもありますが、Windowsは本質的にもろいところがあるようです。さらにハード的なトラブルで複合的に壊れることもあり、時には難関な修理もあるのです。
ところで、家電修理ももはや半田ごては使いませんし、メーカ修理は多くの場合、全とっかえが基本です。同じ電気製品ではありますが、パソコン修理は、スマホ・タブレット修理、また家電修理とは異なる深い事情があることをご理解いただけたら、と思います。
当店では、スマホ・タブレットの修理は行っておりませんが、操作指導、パソコンとの連携などの相談には承っておりますので、お気軽にお声をかけてください。

月刊新松戸2017年1月号 第222回 パソコン Pハウスは あなたのよき パートナー!(PPAP)

明けましておめでとうございます パソコンの駆け込み寺として、よき相談相手となりますので、本年もよろしくお願いいたします。
年頭は軽いお話ですが、当店のパソコン関連の環境をご紹介します。何かひとつでも皆さんのパソコンライフに役立つと幸いです。
当店のスタッフ各人のPCは、安定しているWindows7を使っていますが、それぞれにはUPSと呼ばれる無停電電源装置が付けてあります。電力会社の停電はまれですが、エアコンや電熱器などの同時使用で電源ブレーカが落ちることもあるので、その間に数分ほどPCに電源を供給しデータの消失を防ぎます。
インターネット環境ですが、昨年、より高速な回線に乗り換えて快適になりました。フレッツ回線ではプロバイダによっては速度が低下することがあったからです。修理では大きなソフトのアップデート時のダウンロードには高速回線は不可欠となっています。
店内には、15台程あるPC、NAS(ネットワーク上の記憶装置)、ネットワークカメラ5台、プリンタ3台、それと修理中のPC数台がネットワークで繋がっています。ただ、ウイルス感染が広がらないように、4台のルータを使って、スタッフ用、修理用、それと一時的に利用するゲスト用の3つのネットワークに分離しています。無線LANも3つあります。
終業後の夜間も電源が入っているものは、ネットワーク機器、常駐PC数台、それと修理で終夜運転中のPCなどです。Windowsアップデートや壊れたPCからのデータ救出には数時間から数日間もかかる場合があるからです。
店内BGMは、一般的な有線放送ではなく、無料のネットラジオです。iTunesというソフトにはチャンネルが数百くらいあるようですが、ここでは軽快なJazzが流れでいます♪
これは、最近ふと思いついて導入したのですが、上のBGM専用PCに時報ソフトを入れました。開店と閉店時、昼の休憩開始と終了時に、結構リアルなチャイムが鳴ります。
ネットワークカメラは、万引き防止と遠隔からの監視目的ですが、私は部屋の奥にいるので来店客をモニター画像で確認しています。
打合せ用PCは、1台のMacですがWindows7と切り替えて、多様に使い分けています。Blu-ray、DVDや各種メディアも再生できます。
パソコン指導用のPCは全部で3台あって、Windows7,8.1,と10(起動時の切り替えでXpとVistaにもなります)トラブル解決や電話の問合せなどにもできるだけ素早くサポートできるように工夫しています。
お客様受付のPCもそうですが、すべてのPCから当店の会員情報を検索できます。また、電話の着信履歴もどこからでも確認できます。

月刊新松戸2016年12月号 第221回 パスワード忘れや紛失への対策

 パソコンの出張サポートで困惑することが時々あります。パソコンまたはモニターの電源が入らない原因が単にケーブルが外れていただけとか、無線LANがつながらなくなった原因がWi-FiのスイッチがOFFになっていた、または機内モードになっていただけとかです。このようなイージーミスの場合は、お互いに苦笑して終わってしまうのですが、実は本当に困ることは、パスワードがわからない、忘れたというケースです。何年も前に契約したインターネット接続やメールの設定用紙が見つからないとか、銀行やネットショップへの接続パスワードを失念してしまったなどです。その場でお客様サポートに電話して何とかなる場合もありますし、情報を郵送してもらい再出張になる場合もあるのです。
一般的には、パスワードを忘れた場合には、登録した時のメールアドレス宛にパスワード再設定のメールを送ってもらうことができます。しかし、プロバイダの変更などでメールアドレスが変わった場合には、もうその方法は使えません。料金を支払っているサービスならばサポートに連絡して結局は解決できるのですが、無料のサービスではそのようなことはまずできません。ご本人に必死になって思い出していただくしかないのです。
ネットなどで使う平均20数個と言われているID/パスワードを忘れてしまうと、我々もサポートに苦労することも多いのです。時にはギブアップせざるを得ないことも。
さて本題ですが、私も年齢的に忘れっぽくなってきました。各ネットサービスのID(ユーザ名、アカウント名も同じ意味です)とパスワードの一組を覚えるわけですが、特にネットショッピングをしているとすぐに100個程度は必要となってきます。その都度必ずメモ用紙に書き留めてはいたのですが、今回パソコンを新調したのを機に、私が考えるベストな整理方法をやってみました。それは、名刺大のカード用紙を購入し、その1枚1枚に一組のID/パスワードを書き込むのです。そして、いつもABC順に並べておくのです。ノートに書き留める方法では、あとですぐに探し出せなくなる恐れがありますね。
私はパソコンを絶対的には信用していません。いつデータが消失してしまうかわかりませんし、最新のデータが必ずしもバックアップされているわけではないからです。ID/パスワードの一覧をExcelで整理しておくのも決して悪くはないのですが、それは、金庫のダイヤル番号を控えた紙を金庫の中に保管しておくようなものだと思うのです。ID/パスワードは1枚ずつ小さなカードに書いて、安全な場所に保管することをお勧めします。
 パソコン Pハウスは あなたのよき パートナー、略してPPAPですので覚えておいてくださいね。

月刊新松戸2016年11月号 第220回 ソフトのバージョンアップ時にはトラブルが多い

ソフトにはWindowsなどのOSとWord/Excelなどのアプリケーションソフトの2種類がありますが、そのどちらにも大きなバージョンアップ(アップグレード)と不具合修正や細かい機能追加・改善などの小さなバージョンアップがあります。インターネットの普及前は、FDやCD-ROMを郵送するバージョンアップでしたが、重大な不具合の場合を除いては有料でした。しかし、現在では細かい更新(不具合の修正など)は無料ですし、大きな更新であっても売れ筋の一部のソフトでは、戦略的に無料のものもあります。
メーカは、ネットのお蔭で更新のための費用が抑えられるため、バージョンアップは頻繁に行われるようになりました。しかし、売上げの為には数年ごとに機能追加・改善を伴った有料のバージョンアップを行い、その際に残っている不具合の修正も同時行うのです。そのソフトを使って仕事をする我々は、その代金をずっと払い続けているわけです。
「多少不安は残るけど一応仕様書通りに機能するし、締め切りだからOKとしよう。」「大半のパソコンではこの不具合は起きないだろうから、とりあえず製品版として出してしまおう。修正版はいつでも出せるから。」このような甘い考えのソフトメーカは多くはないでしょうし、厳しいチェック体制で最善の努力を尽くしていると思いますが、それでも欠陥がなくならないのがソフトです。とにかく、メーカを信じるしかないですね。
しかし、セキュリティーソフトやWindowsなどの大きな更新時には、パソコンが立ち上がらなくなったり、重大な不具合を起こしたりすることがあります。最近でもWindows 10へのアップグレード時にずいぶんと騒がれました。メーカは欠陥が見つかるとどんどん修正していきますので、ご自分のパソコンのアップデート(更新)は確実に行い、常に最新の状態にしておきましょう。更新には時間がかかる場合もありますが、電源は切らずにじっと数時間でも気長に待ちましょう。
さて、来年4月には、Windows Vistaのサポートが終了します。それ以降に欠陥が見つかってももう修正版を出さないということです。そしてセキュリティ上も危険に陥るということです。また、Vista搭載のパソコンは発売時から10年近く経っていることになるので、ハードも寿命が来ているわけですから新しいWindows 10のパソコンに買い換える良いチャンスです。できればハードディスクが壊れて読めなくなる前にお持ちいただけると新しいパソコンへのデータ移行がスムースに行えます。買い替えのご相談やお手伝いも“お客様ファースト”を徹底しております。

月刊新松戸2016年10月号 第219回 パソコン店がパソコンを販売しなくなる時代

近くのパソコン専門店が改装したというので見に行ってきました。きれい!というよりもココどこ?というくらい以前とはまるで違う雰囲気になっていました。レイアウトから察しても異なる業態になったようです。出入り口から手前半分がタブレット・スマホの展示と相談やコンサルのためのカウンターなのです。Appleのお店のような感じでもありましたが、パソコンや周辺機器等は店内奥の図書館の書棚のような棚にありました。もはやパソコン店ではなくなって、ITサポート店になったようです。ネットで調べてみると、ここではパソコンは売れなくてもいいようです。
余談になりますが、このお店は先日ネットでも大炎上したのですが、ある高齢者がサポートサービス契約をした後、家族が解約を申し込んだら高額な解約金を請求されたという事件がありました。高齢者、特に少し認知症が入ってくると、ただでさえ複雑で難解な契約内容を理解することは不可能に近いのです。我々もプロバイダや携帯・スマホの契約時の長い説明には、全くうんざりしますからね。高齢者をターゲットにした悪徳な契約商法は様々ありますので、家族や周りの人が気を付けてあげないといけないですね。?
話を戻しますが、パソコン販売などの情報機器のビジネスは、直接的な物販からサポート、修理、通信などのサービスに軸足を置くようになってきているということです。理由はいくつかあるようですが、ひとつにはタブレットPCなどの普及でパソコンが売れなくなってきていることにあります。ネットをするだけなら、相対的に安価なタブレットやスマホでも十分だということで、件のパソコン専門店のように、ビジネスをサービス中心に据えていくことは当然なのかもしれません。
タブレットなどの高性能化もありますが、新しいWindows10が出たとはいえ、パソコンに魅力ある新しい何かが付加されてきていないこともあるでしょう。つまりパソコンがコモディティ化したということです。意味は、競合する商品同士の機能や品質などの差別化が失われ、価格や買いやすさだけで選択が行われることです。同じような製品が多く流通することで価格競争が起きているのです。
もうひとつは、我々消費者の行動の変化があります。ネットを使って安いお店を検索し、すぐに注文できるようなったことです。「店頭で商品を確認し、必要なら店員に説明を聞いておいて、購入するのは家に帰って一番安いネットで」という時代になりましたから。
当店では、タブレット・スマホの販売や修理は行っておりませんが、使い方のご指導などは承っておりますので、お気軽にどうぞ。