月刊新松戸2009年8月号 第133回 パソコンへの大いなる勘違い

長く接客業をやっていますと、時折“えっ!”としばらく絶句することがあります。単なるピンボケ、かわいい勘違いの場合もありますが、中には奥深い問題点を含んでいることもあります。今回は数ある逸話の中からいくつかをご紹介します。

  1. えっ!パソコンは壊れるんですか?
    パソコンを神格化(?) している人がいるのです。確かに最先端技術を駆使した精密機器ですので壊れないかのような錯覚を覚えるのかもしれませんが、大きな視点で見るとパソコンだって電気製品のひとつです。精密なのはマイクロプロセッサー、CPUと呼ばれる心臓部や集積回路やソフトウェアですがそれとて、現在では多くの家電製品や自動車の中にも多数搭載されている訳でごく一般的なことです。全体的には可動部が少ないし熱源はないと思われがちですが、ハードディスクは高速回転していますし、CPU周辺は相当高温になります。本当に堅牢に作られているのは軍事用や宇宙船への搭載用だけでしょう。
  2. ファイルが無くなりました。助けてください。大事な仕事の資料なのです。(パソコンが壊れました。データを救ってください)
    「どうしようもありませんね。あきらめてください。バックアップしていないあなたが悪いですから。」お客様には申し訳ないですが、どうしてもこのような冷たい対応になってしまいます。転ばぬ先の杖、備えあって憂いなし、しかし、わかっちゃいるけどなかなか・・・。でも、皆さん自業自得なのですよ。1)の繰り返しですが、“パソコンはいつか必ず壊れる”のですから。
    ただし、技術は日々進歩しており、ファイルの喪失直後であれば救出可能性はかなりあるのです。原因がソフト的な不具合であれば、ほぼ100%救いだせますし、余程運が悪い人でない限りまだまだ希望があります。しかし、定期的なバックアップはパソコンの基本中の基本!ですのでお願いします。
  3. ソフトはコピーしたらいけないの?
    ホームページでのアニメのキャラクターや芸能人の写真などの無断使用に関して著作権保護の意識は相当広まってきていると思われますが、ソフトウェアのコピーに関しては今一つでしょう。ソフトは高価な製品も多くどうしても個人使用に関してはコピーして使おうと思うわけです。その背景には、無料のソフト(フリーソフト)にも優秀な物が多いこと、市販ソフトの一部では同一使用者に限りコピーを許可していることや、中には多くのユーザに試用してもらい広めようと機能制限付きで配布していることもあります。それにしても、ソフトはちゃんとお金を払って手に入れましょう。そうしないと、ソフトウェアに限らずデジタル社会の産業が育ちませんからね。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2006年5月号 第95回 バックアップのすすめ(パソコンもファイルも)

ハードディスクは今日にも壊れますよ!と書き続けてそろそろ10年です。これは本当の話なのですが、「えっ!パソコンって壊れるんですか?」と真顔でおっしゃる方が時々おられます。「パソコンだって家電製品と同じように壊れるのですよ。特にハードディスクは消耗部品ですから・・・とご説明します。

市販の安価なパソコンの中には、過度のコストダウン設計もあるようですし、放熱対策が十分にできていないと思われる筐体(ケース設計)もあります。少なくともパソコンは、あらゆる劣悪な環境や長時間使用にも耐えられるようには作られていません。ソフトだって全部が全部十分に信頼できるものではないです。中には重大な不具合が含まれたまま発売されているソフトがあることもまた現実なのです。

このような現状を認識しないで、パソコンだから大丈夫だろうと考え、トラブルの原因を全部自分の操作ミスにすることは、メーカを喜ばせるだけでパソコンユーザとしてはちょっと失格かもしれませんね。パソコンは、他の家電製品よりもはるかに部品点数が多く、かつソフトの問題もあり複雑なシステムですからより壊れやすいのです。

というわけで、今後パソコンを使用する上ではそのバックアップ対策を考えておく必要があるでしょう。特に、パソコンを使って仕事や商売をされる方はますます多くなってきていますから、その人たちには「必ず2台以上のパソコンを用意してください」とアドバイスしています。突然のパソコンの故障とソフトの不具合やウィルス感染などの脅威も常にありますから。

さらに、インターネット接続も二重化を考えておくとよいでしょう。光、ADSL、ISDN、アナログモデムなどの接続方法を2つ以上用意しておきましょう。ビジネスではメールの送受信ができることが最低限ですからね。

先日電話でしたが、オンライントレードでトラブルがあった際の復旧をいつでもすぐにサポートできますか、という相談がありました。パソコンソフトの設定で直るトラブルならよいのですが、絶対にすぐに直さなくてはならないということでしたら、予備のパソコンに全く同じ設定をしておくこと以外にないのですよ、ということをご理解いただけなかったのが残念でした。

以上のバックアップ体制の話とは別に、ファイルのバックアップも重要です。貴重なデータや写真などは、安価なCD-RやDVD-Rにバックアップ保存し、常時使用する(更新する)ファイル(住所録や経理データ、仕掛かり中の仕事のファイルなど)は、別のハードディスクに保存しましょう。できれば、LANを組んで先ほどの予備パソコンと接続し、常時又は定期的に重要ファイルのバックアップコピーを取りましょう。そのためのバックアップソフトは、フリーソフトでも沢山あります。パソコンは壊れても代替品がすぐにでも手に入りますが、大切なデータはどうしようもありませんから。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2003年1月号 第58回 作るものがソフトで、作られるものがデータ

今回は、ファイルの整理や削除、移動やコピー、バックアップについての基礎知識ですのでしっかりと理解していただきたいと思います。

パソコンの中には数千から数万個のファイルが入っていますが、大まかに言うと、それらはプログラムファイルとデータファイルに分けられます。スタートボタンを押すとプログラムがありますね。プログラムはソフトウェアのことですが、ソフトは、ハードディスクに保存されているプログラムファイルがメモリー上に読み込まれて動作します。その際に、様々な設定情報とか作成された文書や画像などを保存しますが、これがデータファイルなのです

誤解が生まれやすいのは、ソフトのアイコンをダブルクリックしても、データファイルのアイコンをダブルクリックしても、全く同じようにソフトが起動するために、データのことをソフトそのものだと勘違いしてしまいやすいのでしょう。プログラムとデータは、作るものと作られるものの関係です。

ソフトは道具箱の中のトンカチやカンナですね。そして道具によって作られた工作物に相当するものが文書や画像ファイルなどのデータです。初心者に多いのが、このソフトとデータの区別が明確でない人が多いということです。両者をひっくるめてソフトという事もありますが、あくまで作るものがソフトで、作られるものがデータなのです。

ファイルのバックアップとは、勿論データの方ですね。ソフトは通常皆さんが購入しインストール用のCD-ROM(控え)を持っているわけですから、普通はバックアップの必要はありませんし、ソフトの入れ直しについてもやはり元のCD-ROMがないとできないようになっているのです。

自分が作成したファイルが壊れて読めなくなる場合があります。さあ、大変ですね。全く読めなくなった場合に備えての日常のバックアップは必要ですが、読めるけども何かおかしいということもまたよくあります。開くまでに非常に時間がかかったり、印刷しようとするとフリーズしたり・・・。その時は、できるだけ文字部分をコピーして新しいシートや文書に貼り付けることです。要するにソフトの不具合ですが、諦めずにPハウスに相談してください。

もうひとつ、初心者にありがちな間違いですが、ファイルをメールで送ったりフロッピーで持参する時に、欲しいファイルが入っていなくてショートカット(Macではエイリアス)のファイルだけ入っていることです。ショートカットはちょうど影みたいなものでデスクトップなど目立つ場所においておくと本物のファイルがハードディスクの中の深い場所(フォルダーの中)にあってもすぐにたぐり寄せてくれる便利なものです。ひも付きのアイコンと言えますね。

パソコンPハウスでは、パソコンの修理も承っております。メーカーへ持ち込む前に一度ご相談下さい。詳細はお問い合わせ下さい。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆