月刊新松戸2010年5月号 第142回 パソコン、携帯などの電磁波による健康被害

パソコン、携帯、ゲーム機などデジタル製品からは高周波が発生し人体や精密機器にさまざまな影響を及ぼしているということはよく知られています。しかし、実際どのくらいの影響なのかは実感が持てないし、科学的にも被害の調査自体が難しいのでこの問題の重大性の把握も困難なようです。

唐突ですが、私には二人の子供がいて女、男という順で授かりました。長女が産まれる頃の私はソフト制作の仕事をしていて、長男の頃はハードの開発管理が担当でした。統計によるとソフト従事者の子供には女の子が産まれる傾向があるという記事を読んだことがあります。そして、その原因はパソコンからの電磁波かもしれないとも。実際、私が当時いたソフト開発部の同僚の子供のほとんどがなんと女の子だったのです。

「電磁波」について調べると、波長によって様々に分類されているのですが、どうも低周波やマイクロ波がくせ者のようです。X線やガンマ線に関しては、年間許容被曝量について法律で厳しく規制がありますが、その他の微弱な電磁波についてはあまり厳しい規制はないようです。携帯電話や無線機器などのマイクロ波は、各国で独自に規定値が定められているのですが、その数値はまちまちです。この程度なら当面問題ないからたぶん安全だろう、という数値なのかもしれません。

「電磁波は危険だからパソコンを使っての長時間仕事はやめましょう!」と言われても、それを職業としている私などには無理なことですし、携帯電話を耳に当てる(大切な頭脳に近付ける)行為は、電子レンジでチンするくらい危険なので長時間の携帯使用は控えましょう、というのも同じくらい不可能なことです。また、無線や携帯電話の中継基地局からのマイクロ波は強力なので、いまその設置ルールを定めた条例もできつつあります。民の意見や学校関連施設を考慮せよというものです。

最近は低周波の健康への影響問題も盛んに取り上げられています。高圧送電線の下に住んでいる人々が疲労感やめまい、吐き気、精神不安定を訴える事例もあるようです。送電線などから発生する低周波磁場には、ガソリンエンジンの排ガスと同じレベルの発ガン性がある可能性があるという報告もあります。

マイクロ波などの電磁波を遮断するには、導電性の金網などの遮蔽物ですっぽり覆われた内部空間に入る必要がある─らしいのですが、そんな安全な寝室で毎晩眠りたい! ただ、携帯電話は使えない…。かく言う私は、今まさにパソコンからの電磁波を一杯に浴びながらこの原稿を書いているわけです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2010年4月号 第141回 パソコンから考える職業病

ほとんどの会社にはパソコンを使う職種があると思いますが、パソコン業という業種や職業はあるかと言うと微妙でしょうね。ところで、”職業病”をネットで調べるといろいろ考えさせられました。労働環境によるもの、作業環境によるもの、単に個人の不摂生によるものなど労災認定と絡めると難しい問題も多々あるようです。

パソコンに関して言えば、プロの仕事から趣味の世界まで実に幅が広くて事情は様々ですが、いずれにせよ長時間労働による健康への影響が問題となるわけです。ソフトウェア業(プログラマーなど)の超がつく長時間労働による過労死、キーボードを打ち続けることによる腱鞘炎、また目の酷使による数々の眼病、それと私にとって最も身近なエコノミークラス症候群(旅行者血栓症)でしょうか。

長時間同じ姿勢で座る航空機などで起り易いとのことですが、列車の長旅やオフィスワークでも注意が必要だそうです。下肢の静脈に血のかたまり(血栓)ができ、立ち上がったら血管が詰まって急死することもあるそうで、私は仕事場で…の可能性もあるわけです。そうならないまでも、少なくとも運動不足による不健康な状態は、いや職業病じゃなくて、怠惰、不摂生なのでしょうね。

さて、別の意味で職業病という言葉も使われますが、私の思わずやってしまう癖としては、お店でパソコンを見つけると自然とコンピュータのアイコンを右クリックしてプロパティーでCPUやメモリー容量などを確認することです。経験や日頃の仕事で身体に染み付いた動作や思考が思わず出てしまうことがありますね。ここで、私の職業病の悩みのひとつを打ち明けますので聞いてください。

私は仕事に対しては、その処理時間が気になって仕方がないのです。元々ソフト制作をはじめ多くの見積りは時間を基準に行われていますが、私の場合、細かい仕事だと分単位あるいは秒単位で計測したがるのです。一般的には、時間短縮=生産性向上=利益向上ということは正しいことなのですが、時には違うということもある筈だし、それを過度に他人に期待したりするすることはよくないことです。世の中の仕事の多くは効率性だけで動いていないのにと思いますが。

パソコンでの業務効率化、処理の自動化については別の機会にしますが、職業病で本当の病気として一番怖いのはやはり電磁波ではないでしょうか。そしてよくない環境にいるのになかなか回避出来ない事情もあるわけです。パソコンでの労働環境やデジタルな情報社会は一見クリーンなイメージがありますが、そうではないかもしれないということです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆