月刊新松戸2005年10月号 第88回 パソコンの寿命(最後)は誰が決める?

先月号では、パソコンを患者さんに見立てたお話しをしましたが、パソコン修理は病人を診て治療することと似ているとつくづく思います。患者さん(付添い人)とのトラブルが起きないための配慮も大切ですし・・・。

さて、最先端のすぐれたソフトを快適に動かすには、やはり処理の早いパソコン、即ち最新のパソコンが必要となります。ソフトは優秀なハードを要求しているという事情があるからです。知人や友人のパソコンを操作してその快適さに触れてしまい、自分の遅いパソコンに嫌気がさした時がパソコンの買い替え時でしょう。つまりそれがパソコンの寿命です。

当Pハウスで、非常によくある質問の一つが、「このパソコンの寿命はあと何年でしょうか」です。壊れた時の買い換えの資金予定として非常に気になるようです。残念ながら、期待したあと何年という答えではなくて、壊れて直せない状態になる年数というよりも、本人の考え方、感じ方次第という面が大きいのです。

次に、本当に故障して壊れる場合の話です。パソコンは本質はコンピュータですが広い意味で電気製品でもありますから、一般家電と同じように電気的、機械的に壊れるようにできています。パソコンは決して頑丈に設計されている訳ではない!ということを声を大にして言います。シャトルに載せて宇宙に持っていくあらゆるモノは、すべて特別仕様であることは良く知られています。ネットやお店で普通に買えるようなパソコンを宇宙に持っていく筈がないのです。高品質で苛酷な環境にも耐えうる最高の部品を使って特別に組み立てられたものなのです。

あなたのお持ちのパソコンは、遅かれ早かれ間違いなく壊れます。新品であっても初期不良はある程度ありますし、消耗部品の位置付けであるハードディスクは、4~5年と言わず明日にでも壊れる可能性があります。運のいい人は、前兆として異音がしたり、不調の兆しがあるのですが、不運な人は突然壊れて真っ青になり、助けを求めて来店されます。比較的容易に救出できる場合もありますが、数十万円を覚悟しなければファイルの復旧が困難な場合もあります。

人間と違いパソコンには潤沢に治療費をかけることができませんから、その限界が寿命とも言えます。病院での延命措置では、医師が家族の同意を得て献身的にどこまでも努力します。その結果、時には悲惨な最期の姿を見ることもありますが、とにかく大切な命ですからお金の問題ではないのです。しかし、パソコンではそんなことはありえませんね。いくらでも簡単に代わりが手に入るからです。そしてバックアップしてあった大切なデータを移し変えて、また同じソフトを入れればよいだけですから、全く気が楽です。いつ壊れても良いように準備万端にしておくことが、パソコンとの正しい付き合い方ですし、いつお亡くなりになってもよいようにパソコン購入資金として最低限の積み立て保険は必要だと思います。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸1999年9月号 第18回 パソコンの寿命ってどれくらい?

今回は先月号のパソコンの買い方についての続編となるものです。よく質問されることなのですが、パソコンはどれくらいもつのかといった寿命に関することです。これには二通りの答えがあるでしょう。

ひとつは、どれくらいの期間使い物になるのかということです。「パソコンはせいぜいもって2年」と言われたこともあります。確かに、数年ほど前まではパソコンの性能自体が現在のものに較べてまだまだ未熟でありそれはある程度正しいものでした。しかし、最近のパソコンというハードは日常の使用には十分な品質と能力を持っているように思われます。

ところが、そんなパソコンを買い換える原因を作っているのはどちらかというとソフトの方なのです。ハードの進歩に伴ってソフトはますます巨大化してきていますし、重たい処理もどんどん取り入れてられています。それはパソコンの性能アップに伴いソフトが重厚長大化してきているからです。(もちろん、ソフト自体の進化の分もありますが)ソフトがパソコンの高速性とメモリーやハードディスク容量を必要としているとも言えるのです。(実際今年7月のMS-Office2000の発売によってこれらのハードの需要が増えることになりました。)

さて、常に最新の技術を手に入れ試してみたい御仁については何も言いません。しかしどんどん出てくるテクノロジーを追い続けるためには、毎年のようにパソコンを買いつづける資金力と忍耐が必要でしょう。しかし、私も含め大多数のパソコン使いの皆さんには、パソコンは日ごろの仕事や趣味のための道具であるはずですから、そんな無責任なことは言いません。まだ十分に乗れる車を数年おきに買い換える若者は別として、車は壊れるまで乗りつぶすもの、という考えと同じことを私は支持します。

パソコンも同様です。現在Windows95が動作するパソコンで主にワープロや表計算を使っている人は、必ずしも新しいパソコンに買い換える必要はないとアドバイスしましょう。動きは確かに最新のものに比べると遅いのですが、それさえ我慢すれば機能としてできることはほぼ同じですので何の不都合もないはずです。

さて、もうひとつのパソコンの寿命に関する質問は、本当にいつ壊れるかというものです。パソコンはある面では家電製品と言えますので、一般的には寿命はテレビやビデオと同じかもしれません。が、パソコンの使用時間の短さや可動部品の少なさからは一般の家電製品よりも長寿命だとも言えるでしょう。壊れるとしたら、フロッピードライブでしょう。(使用頻度とタバコの煙に依存します)マウスは、半年ないし1年に一回は内部を掃除すれば長持ちします。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆