月刊新松戸2015年3月号 第200回 このパソコンライフ連載200回に際しての雑感

私が唯一自慢できるのがこのコラム連載かもしれません。1998年に執筆を始めてから17年近く経ったことになります。実はその前年から(21号まで続きましたが)、“月刊くりっく”という小冊子を自主作成して配布していました。病気もせず毎月欠かさず書いてきたことが自慢ですが、内容の良し悪しは別として、読者の方々に少しでもお役に立てる情報を、という思いで最新の話題を交えながら続けてきました。2002年夏には、パソコンPハウスを開き、ご愛顧いただいております。

さて、今までの執筆のバックナンバーは、当社Webサイトに掲載していますが、大体次のようなことを書いて来ていたようです。

  • WindowsのOSについてのコメント
    新しいWindows(OSが98,XP,Vista,7,そして最新の8)が出るたびに、”あなたはWindowsXXをすぐに買いますか?”というタイトルで書いてきました。大体、3,4年おきになるのですが、その都度、OSが変わったからと言って、確かに高機能にはなるが、パソコンが素晴らしく高性能になるのではないということを説明し、冷静に対応すべきだと書いてきました。
  • Word/Excelなどのワンポイントレッスン
    特定のメーカやソフトについて極力書きたくないのですが、定番のOfficeソフトについては少し触れてきました。特に、ExcelやAccessの重要性については、とてもこの誌面では説明しきれないのが残念です。どのようにデータを整理してどう活用するかを解説しソフトで実現していくかは面白いテーマです。
  • 話題のウイルスやマルウェア、ワンクリック詐欺などに対応やアドバイス
    しつこいほどの注意喚起が大事なことですが、これだけネットが普及するともう、手に負えない部分もあるようです。しかし、ネットなしにはあり得ない日々ですから、決してあきらめずに十分な対策と心構えが肝心です。
  • やはり、何と言われようが当店の宣伝
    さり気なくこのPハウスを紹介することも多かったのですが、特に強調してきたことは、こんな便利なお店がこの街にあるのですよ、ということです。困った時に何でも気軽に相談できる駆込み寺のように利用してください。
  • PCの基礎知識と使用上のマナー
    やはり断然多く繰り返し書いてきたテーマは、本当に知っておかなければいけない基本的な事項です。パソコンは便利な反面、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはならないことです。セキュリティー対策と日々のバックアップは、ユーザの基本マナーですね。

最近では、肩の力を抜いて書けるようになりました。自分の周りで起きていることを感じたまま素直に語りかけるだけですから。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2007年7月号 第108回 定年後のパソコンライフについて

パソコン利用の見地からみた時代の変化は、おもしろいです。今から10数年前に始めた「パソコン相談室」ですが、当初と今ではかなり様子が違ってきています。Windows95の時代のソフトと現在のより洗練されたソフト、という違いではなくて時代背景が見えかくれします。以前は、主婦の方が多く来られていました。典型的なケースは、“来週からパートが決まったのですが、それまでにExcelやWord、できればPowerPointを習得したいです”でした。

最近の多いパターンは、“定年退職してパソコンのことを聞ける人が身近にいなくなった”です。詳しく聞いてみると、今までは会社でパソコンのことがわからなかったら、すぐ近くの者に聞けたし、直したりしてもらっていたが、子供も遠くに住んでいるし、これからは困ったなということです。ちょうどつかまり立ちしていた幼児が、手を離されてフラフラしている姿と似ています。でも何とか立ち上がろうと頑張ろうという方々が多いのです。

最近あまり聞かれなくなったのですが、2000年に“デジタルデバイド(digital divide)”という言葉が生まれました。これはパソコン利用が出来る人と出来ない人(特にインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者)の二分化が進み、待遇や貧富、機会の格差が起きているということで、それを是正しようとする考え方です。地域間、国家間での貧困の格差にもつながる大きな問題提起です。

さて、私が実際に身近で感じている巷間のパソコン利用事情から言うと、“調子の悪いパソコン”の面倒を見てくれるホームドクターがいるかどうかの格差があると思います。ドクターでなくても近所のパソコン好きな友人や知人でもよいのですが、意外とすぐ看てくれるひとがいないということです。いない人は、パソコンを放り投げるしかない? それがサラリーマンの定年後のパソコンライフを有意義なものにしてくれるかどうかにかかってきていると思われます。別に、私は商売っ気で言っているわけではありません。実際にそういう方が増えてきていてある種の問題になっているように感じるからです。今まで会社で便利に使ってきたパソコンが、家にあるパソコンに代わってからはどう面倒を見たらいいのかオロオロしている方は少なくないのです。パソコンは電気的にも壊れますが、ソフト的にも不具合は多く発生します。その時に対応できるか出来ないか、それが“第二のデジタルデバイド”のような気がするのです。

■ Windows Vista情報
Vistaをビジネスに使うにはちょっと待って!最近Vistaでの不具合に多数遭遇しますが、想像以上にトラブルを起こすソフトは多いです。Xpで順調に動いていたソフトでも、Vistaでは動かないものがあるのです。特に、パソコンで経理や事務処理を行っている方はVistaへの移行はもう少し待ったほうが賢明ですよ!!

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2004年1月号 第70回 待っていました2004年!パソコン駆け込み寺

タイトルの前半は別に大した意味はありませんが、とにかく本年もよろしくお願いします。  さて、当パソコンPハウスでは、地元に根付いたパソコン・ライフのお手伝いをさせていただいておりますが、「パソコン相談室」として8年前に開設して以来、“パソコン駆け込み寺”としてこの辺りでは珍しいサービスをしてきたと自負しております。

当初は、ソフト業のかたわら細々と営業していましたが、現在会員さんは増え1千人近くになり東葛地区(松戸、流山、柏)には訪問サポートや出張修理も行っています。また、1年半前には新松戸支所裏に店舗を設けましたので、文字通り困ったときの駆け込み寺となっているのではと思います。上手に利用していただけると意外な程に(?) お役に立てると思います。

私はよく言うのですが、「パソコンは簡単であり同時にとても難しい」のです。接客時にとても神経を使うことなのですが、パソコンがどんなに複雑で難解な代物かいうことを理解していないお客様とのトラブルを避けなければならないからです。「パソコンの操作はとても簡単です。が、パソコンの中身は非常に複雑で難しいのです」前者の立場はメーカーやパソコン教室で、後者は、パソコン専門雑誌やパソコン修理業者なのでしょう。どちらが正しいということではなく、両面あるということです。

さて、我々の使命はパソコン・ライフへの手助けです。故障したり調子の悪いパソコンは修理します。壊れるように作られている、と言うと言い過ぎかもしれませんが、何しろあらゆる部品が壊れていますし、ソフトの不具合も多数あるからです。またウィルスや迷惑メール、セキュリティーの問題が今後も話題となり避けて通れないでしょう。

我々は、それらを総合的に解決しアドバイスもしております。個人の時よりも複数のスタッフで対応できるようになり以前より格段に修理範囲が広がりつつあります。一人の患者さんを何人かの医師で診察、治療するメリットは大きいと思います。また、医療事故のないように努めています。

Windows, Macintosh, そしてこれからますます増えるであろうLinuxについても対応しています。従来、WinもMacもクライアント(利用者)としての使用が多かったのですが、安価なLinuxのサーバ(提供者)によりNetworkが身近なものになってきました。小規模オフィスや家庭内でもLANが普及し、ネットワークやファイア・ウォールなどの知識が必要になってきていますが、当店ではこれらのご相談も承っております。インターネット、LANのトラブル, サーバー・クライアント構築、ホームページやCGIの作成などお気軽にお声をかけてください。Word/Excelなどのソフト指導ももちろんお任せください。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2002年2月号 第47回 悪いのはあなたではなく、100%パソコンですよ!

「何か私の操作が悪かったのでしょうか?」と、よく尋ねられるのですが、これに対する私の答えは、「あなたは全然悪くないですよ」です。パソコンで悪いのは、メーカ(特に、ソフト)であり、決して“あなたの使い方”が悪いのではないのです。車の運転には操作ミスがありますが、パソコンには“あなたの操作ミス”はない、と私は断言します。

“操作する”という言葉に少し違いがあるのですが、乗り物や機械などを動かす(操縦する)こととパソコンを動かす(ソフトに対して指示をする)ことは性質が違います。例えば、車の運転でハンドル操作をするとそれはダイレクトに車の駆動系に伝わるので、操作を誤ると衝突などの事故につながります。そこには、目というセンサーが障害物を検出し、それを頭で判断し、手足がハンドルを回しブレーキを踏む、すると車が少し移動するので、というフィードバックが存在するわけですが、人の処理能力(反射能力)が車の移動量に追いつかないために事故が起こるのです。これを、運転ミス(操作ミス)と呼びます。ただし、オートパイロット(自動操縦)では、適切に配置されたセンサーからの信号をコンピュータが総合的に判断して操縦系に指示し安定飛行させるので、人が直接介在しないということで操作ミスは存在しません。あるのは、作り込まれたソフトのバグ(不具合)です。

ところが、パソコンでは、通常職場や家庭では何か物を動かすためには使われませんし、操作するというよりは画面に向かってマウスとキーボードを使って指示をする訳です。パソコン(ソフト)は、あなたの指令に従って自らの動作を決めて所定の処理をするのですから、すべてはそのソフトが決めていることです。ですから、あなたの操作ミスで「不正な処理を行いました」とか、「フリーズする」ということは絶対にあってはならないと思うのです。

ソフトが「バグる」ことは、ゲームソフトにおいても子供たちはよく知っています。バグを完全になくすことは不可能なのですが、ソフト自身が適切に判断して最悪の状態にならないようにすべきでしょう。いや、そうして欲しいと切に願うわけです。それとエラー発生時の処理を出来るだけ完璧にして欲しいし、初心者にもわかるような言葉でエラー表示して欲しいものです。

残念ながら現状の技術(現在のコンピュータが本質的に持っている脆弱さのようなもの)ではまだまだ満足できませんが、さらに問題なのは責任の所在が特定できないケースが多いということです。パソコンの中では、さまざまなソフトが同時に動いています。その組み合わせを考えると、世界中のすべてのパソコンは1台1台違う動きをしていると言えるので、原因追究も容易ではありません。

以上のことを踏まえた上で、パソコンと接していかなければならない我々ユーザは辛い毎日です。そして、もう一度言います。「あなたは決して悪くないですよ!」

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2001年8月号 第41回 パソコンを必要としない人たち?

このところ異常なほどの猛暑が続いていますが、涼しくて静かで快適なオフィスでパソコンを操作する、そんな恵まれた人は一体どれくらいいるのでしょうね。今回は、パソコンの使用者について考えてみます。

パソコンを必要としない人は、確かにいます。笑い話ではなく、会社で1日中パソコンをやって帰宅してから寝るだけの人です。洗濯機や冷蔵庫ほどパソコンは生活必需品ではないので、という人たちがソフト業界には結構いるのです。「家に帰ってまでパソコン?冗談じゃないよ!」と言われそうです。

次に、考えられる人たちは、パソコンひいてはIT革命に非常に醒めている人たちです。熱狂したり過度に期待し過ぎるのもどうかと思いますが、結構冷静な人たちはいます。「インターネットやって何がおもしろいの?ただの、紙芝居だし・・。株の情報は便利だけど他はおもしろくないね。」と言われると返す言葉を失ってしまいます。しかし、新聞購読を止めてネットでニュースを読む人、今後はインターネット電話やテレビ電話をしたり、近い将来ビデオ映画をインターネットで鑑賞することにもなるのですが・・・。

パソコンを拒否する人はまだまだいます。年賀状の宛名は手書きと決めている人。Eメールは心がこもっていなくて冷たい感じで嫌いだ、FAXと電話で十分だと思う人。原稿は紙に鉛筆で書く人。そういう人たちはもしかして他人に迷惑をかけているかもしれません。読みづらい字で配達に困る郵便屋さん、仕事の邪魔にもなるうるさい電話に悩まされている人たち、原稿をまたワープロで打ちなおして校正しなくてはならないし、原稿の締切りの配達時間にイライラする人たち、などが一方にはいるということを知っておいて欲しいのですが・・・。

最後に、最も手ごわい人たちです。「パソコンが無くても仕事はちゃんと出来てきたし、パソコンが導入されたからと言って自分の仕事が変わるわけじゃない。」と主張する人たちです。しかし、生産性向上、効率化アップのためには、新しいソフトやシステムの導入により、会社の仕組みも変え、自分の意識も変えなくてはならないのです。一見本末転倒のように思えるかもしれませんが、コンピュータの処理のしやすいような業務の流れにするということです。現行のやり方は、実はとても非効率的な仕事のやり方だったりすることがあります。古い体質に固執することが、日本が外国にIT化で遅れをとっている遠因であるとも言えます。保守的な国民性が災いになっているということです。頭を切り替えて、仕事の内容や流れをコンピュータ(パソコン)のソフトにあわせる努力をすることがいわゆるはやりの構造改革なのでしょう。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2001年1月号 第34回 こんにちは21世紀のパソコン・ライフ

21世紀という時代の幕がついに開きました。先月号の続きとなりますが、今後のパソコンの展望について少し考えてみましょう。20年前に現在のパソコンを想像することが困難だったのと同様に、今後の展開についてもさまざまな見方があります。はたして高速化、高機能化のバラ色ばかりでしょうか。パソコンは20世紀の記録すべき発明品ではないと言う人がいます。種々の技術の集り、複合品としてみれば単なる電気製品であり、発明者もいなければ誰かがノーベル賞をもらったわけでもありません。そうは言ってもパソコンの普及のお陰でますます情報の交流、共有が盛んになったわけでグローバル(世界はひとつ)的な社会となりました。

ここでパソコンの定義が必要なようです。

メーカがパソコンとして発売しているものは、
1)人とコンピュータが対話するための入出力装置(主にモニターとキーボード)が付いていること、
2)ソフトが自分で自由に追加して使える構造となっていること、
の2つを満たしているものでしょう。必然的に一目でパソコンだとわかる外観となりますね。

似ているのですがワープロ機やゲーム機は、パソコンとは言いませんし、洗濯機やビデオもパソコンとは言いません。 “中身は同じ”であるのに上記の1と2によりパソコンとは区別しています。“同じ”と言ったのは、どの機械も「頭脳であるマイクロコンピュータ(演算処理のICチップ)を持ち、メモリーがありプログラム(ソフト)で動いている」からです。

場所を取る表示器(モニター)を多目的に使用するためには汎用パソコンが必要なのですが、もう一度目的別に特化する必要があるかもしれません。例えば、ワープロ機の復活が望まれます。

いずれにせよ携帯電話やPDA(個人情報端末)も含めすべての電気製品が情報家電化し、ネットワークにつながり、そしてインターネットで遠隔地との相互通信が可能になるのです。職場から自宅の炊飯器のスイッチをオンにすることなどは、当然のこととなりつつあります。

パソコンはこれからもますます高速化しメモリーとハードディスクは増大するのですが、用途によってはもう十分なレベルです。望むことは、パソコン教室の必要がなくなるようなすぐれたソフトと、信頼性のあるパソコンなのです。メーカの宣伝文句に踊らされることなく冷静に対応できるだけの知識と活用ノウハウをこれからも紹介していきたいと思います。IT革命はもう既に終わっているという業界の意見も多いのですから・・・。

本年もご愛読よろしくお願いします。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆