月刊新松戸2011年7月号 第156回 緊急節電を! されど常夜灯ならぬ常夜パソコンあり

常夜灯(非常灯、誘導灯、保安灯など)は安全のためには節電時でもOFFにできないものです。あまり有用ではない待機電力とは違い大切な電力ですね。世の中には常時ONしている機器やシステムは多くあります。信号機のように昼夜問わず一時も休まず働いている機械です。たぶん、どんな職場であっても、スタッフが全員退社したので全体の電源ブレーカーを落とすようなことはしないでしょう。アイスやジュースの入った冷蔵庫もあるでしょうし、夜間は保安のための照明もあるでしょうから。パソコン(以下、PC)と関連製品を扱う当店においても、夜間でも電源を切れない機器は以下のように数台あります。

  • サーバー(Webサーバー等が動作しています。非公開ですが社外からもアクセスできます。廉価なLinux(Fedora)サーバーです。)
  • NAS(ネットワークに接続して利用できるハードディスクHDDのことですが、共有ディスクとして常時使用可能ですし、夜中に外付けHDDに自動バックアップします。)
  • ライブカメラ接続監視用PC(外出先からでも監視できますし、退社後は動体検知ソフトでビデオ録画の自動開始ができます。なお、昼の営業中は、このPCでiTunesのラジオからJazz局を選んでBGMを流しています。)
  • ファイル救出のための作業用PC(データサルベージとも言いますが、お客様の大事なデータを救い出すためには、連続で数時間から数十時間もかかる場合があります。)
  • メール転送用PC(大事なメールは、自分の携帯に転送するように設定してあります。メールソフトのメッセージルールを使用。)
  • 自分のメインPC(出先からでも会社のPCをリモート操作できます。LogMeInとDropboxを併用すると万全で、かつ無料です。)

こうやって整理してみると、終夜運転しているPCのほとんどがネット接続されているということです。SF映画や24などの最近の犯罪捜査ドラマでは、最新の電子装置とネットワークを駆使して事件に立ち向かうシーンが多いですね。当社のネットワークに入られないとも限りません。夜中にカメラが自分の方向に動き始めたら本当に恐怖でしょうね。

パソコンは主に人が画面を見ながら操作しますが、一般的にコンピュータは必ずしも人が操作するものではありません。一旦起動させると、あとは完全自動で動作するシステムも多いです。このような便利で快適な暮らしに慣れた我々にとって、長時間電源が落ち、コンピュータが停止し、社会が大混乱することは想像を絶することでしょう。広域停電が起きぬよう緊急節電に協力をせねば! さて、我が常夜パソコンはどうしたものか。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2011年6月号 第155回 15%節電対策とパソコンの節電について

先月、政府から節電目標が発表されました。大口・小口需要家と一般家庭に対し一律の目標値となり、大口以外には罰則がないのですが、“平日午前9時~午後8時の時間帯に15%の節電を”という要請です。

以下は、資源エネルギー庁からの助言です。家庭の節電にインパクトがあるのはエアコン利用を節約すること。「無理のない範囲でエアコンを消して、扇風機を使う」ことで50%の節電が可能で、「室温を28度に設定」で10%、「すだれやよしずで窓の日差しを和らげる」で冷房効率を上げることで10%の節電が可能です。冷蔵庫の設定を「強」から「中」に変え、扉を開ける時間をできるだけ減らすなどの工夫で2%、テレビの画面を省エネモードに設定し、必要な時以外は消すようにすれば2%…など、この合計が15%になれば目標達成、ということになります。(引用終り)

ところで、“節電”と“省エネ”の違いですが、電気の量で説明するとこうなります。電気機器の消費電力はW(ワット)という単位ですね。パソコンはだいたい30W~150Wくらいです。ところが電熱器やエアコンはすぐに1000W以上の大きさになります。これは1KW(キロワット)と表記します。これは瞬時の電力のことで、一方KWh(キロワットアワー)というのは、積算電力のことです。電気代はこの利用した積算電力量KWhで計算される訳です。省エネとは、このKWh、エネルギーを削減することであり、節電とは、瞬時のKWをカットすることです。今夏の節電は、昼のピーク時に使用される電力を抑えることが求められている訳で単なる節電ではなく、本当は緊急節電なのです。

さて、パソコンの節電の話ですが、効果としては確かにエアコンや冷蔵庫には遠く及びません。しかしそれでも節電の意識が問われます(ノートは暗い電球1個分、デスクトップは明るい電球1個分の電力です)。パソコンには元々各種の節電機能が備わっています。特にノートでは、バッテリーでの稼働時間を延ばすために省電力となるような設定が標準で搭載されています。パソコンを使用しない状態で設定した時間が経過すると、モニターやハードディスクの電源を切ったり、スリープ状態にすることができます。メモリー以外を給電停止にするということです。今後は早めにスリープになるように時間設定することも必要でしょう。ノート用には「ピークシフト」という機能で、夜間に充電し昼間にはバッテリーで稼働させるソフトもあります。

最後に、熱中症対策にエアコンが不可欠であるように、パソコンも涼しい場所が好ましいことを忘れないで頂きたいのです。高温ではパソコンは確実に壊れますからご注意を!

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆