月刊新松戸2012年3月号 第164回 男性必読! ワンクリック詐欺への正しい理解と対応

この不正請求詐欺は、知らない人が簡単に騙されるインターネット上での詐欺です。振り込め詐欺も全く同様なのですが、パニックにならずに冷静に対応する必要があります。

男性はHなサイトが大好きですからこのワンクリック詐欺について知っておかなくてはなりません。4年前にもここで取り上げましたが、最近もコンスタントに当店で相談を受けたり、その対応アドバイスをしたりしています。また、デスクトップ表示がアダルト画像や請求画面になり、それが閉じられない状態となるワンクリックウェアという厄介なソフトが入る場合がありますが、その駆除を行うことも多いわけです。

この1月には、料金請求表示のウイルスを感染させた容疑者が逮捕されましたが、まだまだこの手の詐欺は十分に知れ渡っていないようです。家族にアダルトサイト閲覧がバレテしまう羞恥心と支払いの督促の恐怖感で一刻も早く楽になりたいということで思わず振り込んでしまうようです。なぜなら金額が数万~10万程度で、高いけれども決して払えないような額ではないのですから。

ご存じない女性のために少しその手口を説明しますと、数あるアダルトサイトの中にワナが仕掛けられているのです。入口のボタンをクリックしたとたん、期待したH画像の代わりに「ご入会ありがとうございます!」という文言と共に、期限内に料金を指定口座へ振り込むように求められるのです。そこには、もうキャンセルはできない、あなたのことはネットを通じて何でもわかっているのだから、という脅しの文句が並べられているのです。実際には、閲覧している本人を特定したりまして個人情報を得ることは不可能なことなのです。ちなみに、通常そのボタンのあるページの隅の方には、小さめの文字で、あるいは、スクロールできる大量の注意書きの文章の最後に目立たぬようにこう書いてあるのです。「このボタンを押すと、お客様の利便性を考慮して自動的に入会手続きが完了し、所定の料金の支払いに了解したものとします」と。ネットサーフィンからではなくて、アダルトメールからたどり着く場合では、そのリンク先のアドレスに自分のメールアドレスの情報が入っていますので、督促メールがどんどん来ることになります。しかしこの場合でも、絶対に返信してはいけません。不正請求であるワンクリック詐欺に対しては、「電子契約法」によって消費者は完全に守られています。

1月に逮捕された容疑者によると“詐欺にひっかかる割合は9.1%”らしいのです。免疫を持たない人が簡単にウイルスに感染するようなものでしょうか…。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2009年10月号 第135回 パソコンのウイルスは、病原菌と同じではない

ウイルスは怖いものですが、予防対策と同時に正しい知識も必要ですね。今流行中の新型インフルエンザも気になりますが、コンピュータの方のウイルスも生活や経済に及ぼす影響が少なくないので脅威に感じます。10年前にもここでウイルスについて触れていますが、それからのパソコンの進化と同様にウイルスもかなり多種多様になりかつ巧妙になってきています。とにかくパソコンには、ウイルス対策ソフトがインストールされて正常に動作しており、さらに常に最新の状態に保たれていることがとても重要なのです。

しかし、しばしばウイルスについての間違った理解があるように思える時があります。たぶんその原因がテレビや映画での間違ったストーリー(情報)にあるのではとも思うのです。ひとつは、ウイルスは存在しているだけでは(パソコンに入っただけでは)まだ感染していないということです。また病原菌ではないのでコンピュータの常識から外れた広がり方は絶対にしないということです。

ウイルスは立派な(?)プログラムなので(WordやExcelと同じくソフトですよ)パソコン毎の動作環境でソフトとして存在できるものです。例えばWindows用に作られたウイルスはMacでは絶対に動きませんから感染しません。Macがウイルスに強い理由の一つは、Mac向けのウイルスが少ないということがあります。笑ってしまうようなことですが、地球を乗っ取ろうとするUFOの母船のコンピュータにウイルスを忍び込ませて戦闘停止状態にする、なんて映画がありましたがそれは無茶な話です。病原菌のウイルスじゃないのですからね。

さらに、そのウイルスソフトのファイルがパソコンに入ってきてもそれが動作しない限り感染したとはまだ言わないのです。メールに添付されて入り込んだウイルスファイルは駆除した方がよいに決まっていますが、そのままにしておいても感染はしません。ウイルスソフトが一度起動され、あるプログラムに感染すると自己増殖を始めるのでこれを感染といいますが、開くというきっかけ(トリガー)などがないと働き出さないのです。

以前、当店でハードディスクを初期化してWindowsを再インストールしたパソコンなのに「またウイルスに侵入されたかも!」というクレームがありました。ファイル復活ソフトで復元できるくらいだから自然にウイルスが這い出してきてまた感染したのではと。しかし、それは有り得ない話なのでご安心を。

インフルエンザ・ウイルスが体内に入っても必ずしも感染し発症するものでないことは、ウイルスでも同じです。過剰に大騒ぎする必要はないのですが、とにかく慌てずに落ち着いて速やかに対応すればよいのです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2008年7月号 第120回 Help!Hなサイトを見てしまいました!!

最近、振り込め詐欺がまた急増中だとか。人の弱みに付け込む悪質な犯罪ですが組織的で巧妙で後を断ちませんね。知識として理解していても、“まさか自分にそんなことは起きないし、もし自分に来ても私は大丈夫だ”と思っていても引っかかるのです。わかっていても状況によっては騙されてしまうのが人間の弱いところでしょう。

さて、アダルトサイトは、普通の男性なら必ず興味があるものですが、最低限の知識を持ってアクセスしないとひどい目にあう可能性があります。Hサイトには需要があるだけに悪意のある仕掛けが潜んでいると考えたほうがよいでしょう。当Pハウス「パソコン駆け込み寺」へは、このような相談も実際に多いのです。

まずは基本ですが、Hサイトには、ウイルスやスパイウェア(総称してマルウェア=悪意あるソフト)がウヨウヨしているのでご用心を! 特に、海外のアダルトサイトには要注意ですということです。

そして“ワンクリック詐欺”にご注意を!なのです。ある興味ある画像サイトを鑑賞しようとして、入り口のボタンを押したとたんに、3~9万円の金額を請求する画面が出るのです!さあ、あなたはその瞬間、冷や汗が出て心臓がドキドキします。あなたのパソコンのWindowsのバージョンやブラウザソフト名、プロバイダーの名前などが表示されています。期日までに払わないと取り立てに来るぞ!とまで書かれてあります。さあ、あなたはどうしますか? ちょっと高いけど払えない額でもないし・・・、払ってしまって楽になりたい、と思うでしょう。

でも、絶対に払ってはいけません。あなたの情報は相手にはそれ以上何もわからないのですから。それに、万が一あなたの住所とか名前がわかったとしても、(通常わかるはずがないのですが)払う必要がないのです。「電子消費者契約法」という法律でネットでの消費者は完全に保護されているからです。

まず、ワンクリックで取引が成立するようなページは無効です。操作ミスを防ぐような、つまり申し込みの内容確認の画面を設けていないページでの契約は救済されるのです。また、契約は申込者の発信時に成立するのではなく、承諾の通知が申込者に到達した時点で成立することにもなっているのです。

ということで、不当請求であるワンクリック詐欺に対しては、絶対に払う必要がないので安心してください。Hメールからそのホームページに入った場合には、何度もしつこく払え払えと脅しのメールが届きますが、完全に無視してください。

実は恥ずかしながらこの内容は私の2年ほど昔の体験に基づくお話でした(^^ゞ

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2006年4月号 第94回 個人情報ファイルの流出対策について

最近、Winnyとそれに感染したウィルスにより個人情報ファイルが流出したというニュースが話題となっています。膨大な顧客情報、政府機関からの情報漏えいなどは絶対あってはならないことです。情報を扱う皆さん、本当に頼みますよ。そう言う私もですが・・・(^_^;)。

さて、本当に流出を防止するのだったらインターネットに接続をしないことです、と言ったら話が終わってしまいますが、Windowsやアプリケーションソフトのアップデートは常に必要ですし、あらゆる情報や連絡はネット経由で入手しますから、ネットに接続できないパソコンはもはやパソコンではないですね。 “本当に心配だったら仕事用のパソコンは別に購入してネットには接続しないことです”、と一部の異常とも言える被害妄想の方には説明しています。

とは言え、最低限知っておくべきマナーはあります。セキュリティー対策ソフトとウィルス対策ソフトを入れることの2点ですが、このことはパソコンを使う上で不可欠なことです。何も対策をしていないパソコンは、他人にも迷惑がかかる訳ですから本当はインターネットに繋いではいけないのですが、このことが広く一般的になっていないことも問題です。さらに、スパイウェアやアドウェアといわれる悪質ソフトへの対策も最近では必須になってきています。

私でさえ、と言っても私が特別にネットワーク犯罪に詳しくて防止方法やファイアウォールに精通しているわけではありませんが、とても不安になる時があります。敵は相当の腕前で、日々新しい手法を使い最新の技術とアイデアで新たなセキュリティーホール(進入の入り口)を見つけシステムを破壊したり、悪質なソフトによってファイルを盗み出したりすることが可能な連中ですから・・・。そこで100%完全な安全対策は有り得ない、と考えた方がむしろ気が楽になります。

さて、ここからが本題です。多少矛盾するかもしれませんが、私の対策はある意味、万全です。どうぞ、このPハウスの個人情報ファイルを盗んでみてください。どうですか? 内容が読めましたか? 読めないでしょう!

皆さん案外とご存じないし、あまり報道されていないのが私には不可解なのですが、WordやExcelには暗号化して保存できる機能が昔から標準で付いています。この暗号は解読できないので安心してよいです。(筆王のような宛名書きソフトにも同様の機能があります。)

「名前をつけて保存」の次に右上のツールボタンからセキュリティーオプションがありますから、そこで読み取りパスワードを設定します。これで他人は開けないようになります。是非この機能を活用して下さい。一部のソフトに限られるとは言え、会員名簿などのファイルが流出してもその中の情報自体は流出しませんから!(パスワード管理はしっかりとお願いします)

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸1999年12月号 第21回 パソコンがついに完成する日・・・

本題に入る前に、先月号でコンピュータ・ウィルスについて「メールに添付されているファイルを開かなければ大丈夫」と書きましたが、その基本的なルールさえ無効とする強力なウィルスが発見されたというニュースがありました。世の中悪い奴がいるんですね。全く住みにくい世の中になったものです。 同様に、コンピュータ関連では今最もホットな関心事である「西暦2000年問題」があります。人類が築き上げてきた文明ですが、我々は何を今までやってきたのでしょうか。

2000年までのカウントダウンに入っていますが、この問題の持つ意味は大きいのです。もし何らかの事故や事件が起きたとしたそれは、明らかにそれは人災です。それもハードまたはソフトを設計・製作した者(私は、個人の責任に帰する問題だと思いますが)の資質やモラルを発端としているからです。そういう意味では、茨城の臨界事故や神奈川県警の不祥事などと全く同じレベルのような気がします。即ち、自分の都合のよいように次々と新しい方法や基準を作り出していくことです。そして不都合なことは自分からは決して表に出さないようにすることです。自分さえよければ・・・、という考えが2000年問題を引き起こした主たる原因なのです。

確かに設計された当時の記憶装置などの容量制約などで年を2桁で扱う必要性はあったかもしれませんが、少なくとも80年頃以降に製作された製品については、それは弁解に過ぎず許されるべき問題ではないと思います。

組み込み機器でのソフトウェア(またはファームウェアと呼びます)については修正どころか内部のチェックすらできない事実があります。それは製品数がそれこそ無数にあること、また設計された当時の設計者が不在または設計書類の多くが紛失していること、さらにその機械自体のソフトを変更できない構造であったりするからです。責任の所在が明確であるのに責任を問えないこともあります。特にソフトが原因の場合にはメーカーとユーザの間で改修費用や補償をどうするのかでもめる訳です。

西暦2000年問題が引き起こしていることはわれわれ一人一人の問題でもあるわけです。生身の人間が作るものであり個人または少人数の設計能力と良識で製品(特にソフトウェア)は作られているのです。人が設計しチェックする限りあらゆるミスが入り込む余地はなくならないでしょう。結局、今の形態のコンピュータ(パソコン)が永久に完成する日は来ないのかもしれません。  最後に、今皆さんがお持ちのパソコンは、テレビなどで騒いでいる2000年問題とは普通無関係ですので安心して使ってください。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸1999年11月号 第20回 コンピュータ・ウィルスは恐い? 恐くない?

結論を先に言うと「コンピュータウィルスは決して恐いものではない!」のです。実は、基本的なマナーを身につけ、さらにワクチンと駆除ソフトさえあれば、ほぼ安全なのです。

パソコン初心者ではこのウィルスについての間違った先入観をお持ちのようです。「インターネットをやっていてウィルスが入るが恐いのですが」というご相談もよく受けます。

確かにコンピュータウィルス自体は恐いことです。企業ではそれこそ大問題になるでしょう。例えばウィルス発見と同時に、社内の数百台ものパソコンを即停止させ、ウィルス駆除作業に入るわけですが、時によっては、ハードディスクを初期化する段階から行う必要があったりするので、その時間と労力は相当な損失になります。幸い日本では大問題になったという話はあまり聞きませんが、本場アメリカなどでは企業に進入するウィルス対策に相当神経と費用を使っているようです。

しかし、恐いといっても自宅で使うパソコンであれば、以下のような最低限の知識とワクチン(駆除ソフト)さえあればよいのです。 ウィルスにはそれこそいろんなタイプがあります。また、その及ぼす影響も千差万別です。

ソフト(Windowsではファイルの拡張子がexeである実行ファイル)に入り込んでいて、そのソフトを開く(起動する)とファイルを削除したり壊したりする悪質なものもあれば、単にふざけた表示をするだけのものもあります。また、最近ではマクロ型といってExcelやWordで作成したファイルに忍び込んでいて発見されにくいので要注意です。データファイルに含まれているマクロも広い意味でソフトです。

よく誤解されていることですが、インターネットでホームページを見ているだけでは通常ソフトは自分のパソコンには入ってきません。繰り返しますがウィルスはソフト(マクロも含む)に潜んでいるのです。ですから、データである音楽や画像などのファイルにはウィルスは絶対に含まれていないということです。

もし、万が一ウィルスに感染したら(少なくとも市販の検出ソフトを起動させておく必要がありますが)、すぐに電源を切り、そして詳しい人に相談してください。日頃の心構えとしては次のことです。これで万全です。

  1. 出所の不確かなソフトや信頼のおけないホームページからソフトをダウンロード(自分のパソコンにコピーして持ってくること)してそのソフトを実行しないこと。
  2. 知らない人からきたメールに添付されているソフトやマクロ入りファイルを開かないこと。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆