月刊新松戸2008年10月号 第123回 Vistaにして良かったこと、悪かったこと

Windows Xpの後継としてのVistaが登場したのが昨年の1月です。それ以来すでに1年半以上経ったのですが、Vistaの普及は思ったように進んでいません。国内メーカの大半はVista搭載パソコンしか発売していませんが、一部のメーカからはXpパソコンが未だに延々と発売されています。すなわち、Vistaパソコンは明らかに不人気なのです。

まず確認しておきますが、Windows Xpや Vistaはオペレーティング・システム(以下、OS)と呼ばれる基本ソフトです。さまざまな応用ソフト(アプリケーションソフト)を動かすその土台となっているソフトで、それ自体ではいわゆる仕事はできません。

さて、なぜVistaがこうも不人気、不評なのでしょうか。Office2007とも関連しますが、ずいぶんと操作が変わってしまって、もっと言うと、使い勝手が悪くなって、過去のバージョンといろいろな面で互換性がなくなったのです。おまけにメモリーをたくさん必要とするので困ったものです。 さて、かくゆう私はすでにVistaを使用しています。必要に迫られてですが、使って慣れていないと少しずつ増えているVistaユーザからの質問に答えられないし、Vistaパソコンの修理にも迅速に対応できないからです。とは言え、私はXpパソコンも同じ液晶モニターとキーボード・マウスに繋いでいて、Vistaパソコンと切り替えながら使用しています。仕事に必要なソフトがVistaに対応していない場合がまだまだあるからなのです。

Vistaにしてよかったことですか?はっきり言ってあまりないです。ただ、嫌みかもしれませんが、画面のデザインなどが奇麗になりましたね。それと画像の一覧表示が工夫されていて写真の整理がやりやすくなったことがあります。本当は、セキュリティーが強固になったことなど優れた技術の恩恵をたくさん受けているのでしょうが、所詮、縁の下の力持ちのOSですので素晴らしい機能は目に見えないだけに評価しにくいものです。悪かったことは多々ありますが、要するに、先ほども書いたように仕事をする上では未だにXpを手放せない、ということです。

ということで、結論じみたことになりますが、パソコンで仕事をしたいのなら迷わずXpパソコンを!、最新の技術や操作性を楽しむのであればVistaパソコンを!ということになります。 それはそうと、2010年にはVistaの後継がリリースされるとのこと。また、来年に早まるという情報も流れています。次のOSに期待したいですが、当然Xpの延長ではなくて、Vistaの延長線上にあるのでしょうね。我々はいつまでOSの更新の度ごとの苦痛を味わうことになるのでしょうか・・・。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2007年7月号 第108回 定年後のパソコンライフについて

パソコン利用の見地からみた時代の変化は、おもしろいです。今から10数年前に始めた「パソコン相談室」ですが、当初と今ではかなり様子が違ってきています。Windows95の時代のソフトと現在のより洗練されたソフト、という違いではなくて時代背景が見えかくれします。以前は、主婦の方が多く来られていました。典型的なケースは、“来週からパートが決まったのですが、それまでにExcelやWord、できればPowerPointを習得したいです”でした。

最近の多いパターンは、“定年退職してパソコンのことを聞ける人が身近にいなくなった”です。詳しく聞いてみると、今までは会社でパソコンのことがわからなかったら、すぐ近くの者に聞けたし、直したりしてもらっていたが、子供も遠くに住んでいるし、これからは困ったなということです。ちょうどつかまり立ちしていた幼児が、手を離されてフラフラしている姿と似ています。でも何とか立ち上がろうと頑張ろうという方々が多いのです。

最近あまり聞かれなくなったのですが、2000年に“デジタルデバイド(digital divide)”という言葉が生まれました。これはパソコン利用が出来る人と出来ない人(特にインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者)の二分化が進み、待遇や貧富、機会の格差が起きているということで、それを是正しようとする考え方です。地域間、国家間での貧困の格差にもつながる大きな問題提起です。

さて、私が実際に身近で感じている巷間のパソコン利用事情から言うと、“調子の悪いパソコン”の面倒を見てくれるホームドクターがいるかどうかの格差があると思います。ドクターでなくても近所のパソコン好きな友人や知人でもよいのですが、意外とすぐ看てくれるひとがいないということです。いない人は、パソコンを放り投げるしかない? それがサラリーマンの定年後のパソコンライフを有意義なものにしてくれるかどうかにかかってきていると思われます。別に、私は商売っ気で言っているわけではありません。実際にそういう方が増えてきていてある種の問題になっているように感じるからです。今まで会社で便利に使ってきたパソコンが、家にあるパソコンに代わってからはどう面倒を見たらいいのかオロオロしている方は少なくないのです。パソコンは電気的にも壊れますが、ソフト的にも不具合は多く発生します。その時に対応できるか出来ないか、それが“第二のデジタルデバイド”のような気がするのです。

■ Windows Vista情報
Vistaをビジネスに使うにはちょっと待って!最近Vistaでの不具合に多数遭遇しますが、想像以上にトラブルを起こすソフトは多いです。Xpで順調に動いていたソフトでも、Vistaでは動かないものがあるのです。特に、パソコンで経理や事務処理を行っている方はVistaへの移行はもう少し待ったほうが賢明ですよ!!

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆

月刊新松戸2007年3月号 第104回 新しいWindows Vistaをすぐに買いますか?

1月末に5年ぶりにWindowsの新しいバージョンであるWindows Vista(以下、Vista;イタリア語で“眺望”)が発売されました。

よくある質問としては、「今度のVistaはどうですか。買った方がよいですか?」ですが、その答えは私の場合、簡単です。「わざわざお金を出して買う必要はありませんよ。逆に、基本ソフト(OSとも言います)というものがわからないのに安易に手を出してはいけません!」。ここパソコンPハウスにも早々に1台評価用として購入し展示してありますのでいつでもお気軽に操作してみてください。

WindowsXPからVistaへの移行に際しては、過去のWindowsの移行時よりもさらに大きなメモリーとハードウェア全般の性能アップが必要とされるようです。WindowsXPの入った1~2年前に購入したパソコンでさえVistaには不向きなものがあるのですから、4~5年以上前のパソコンからの移行は全くできません。高額なメモリーなど投資するだけムダということです。快適さを追求するためには最近のパソコンでメモリーが1GB以上ないと厳しいのです。

Vistaにしようかどうか迷っている方がいますが、その必要もありません。好む好まざるに関わらず今後は新規購入するパソコンにはVistaが入っているからです。現在は在庫の関係でしばらくはWindowsXPパソコンも購入できますが、すぐにすべてがVistaになるのです。

過去にもWindows98と XPのそれぞれの発売時にこのコラムに同様のコメントを書きました。今回も“すぐに”買う理由は見当たりません。確かに信頼性とセキュリティの向上に関する変更は大きいようですし、画面表示もとてもきれいになったのですが、実際にパソコンを使うのはそのWindows上で動くWordやExcel、メールなどの「アプリケーションソフト」です。

大いなる誤解としては、新しいWindowsにしたからと言って従来のWordやExcelが使いよくなるなんてことは全くありません。妙な期待をする人も実際にいるのです。もうひとつの誤解は、新しいWindowsにするとパソコンの起動やすべての機能が速くなると思うことです。確かに改善項目にはなっているのですが、パソコンの基本性能がよくないとだめのです。

Linuxを触った時とか、MacのOS Xに始めて触れた時の新鮮味と同じ感覚はありましたが、正直な感想としては“ん?”でした。様々な改良が施され、新機能も数多く盛り込まれているVistaということですが、何かもう一つ・・・。でもOSだからこれでよいのかもとも言えますが・・・。

そうそう大事なことですが、仕事で使用するパソコンをVistaにバージョンするのはちょっと待った方がいいですよ。リスクがあるとまでは言いませんが、それをする理由が一般的には見当たらないからです。

松戸パソコン修理Pハウス
野口 隆